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豪州の強烈サイドアタックにも崩れず…なでしこDF宮川「男子高校生と対戦したのが良かった」

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FWヘイリー・ラソと激しく対峙したDF宮川麻都

[7.14 MS&ADカップ 日本女子 1-0 オーストラリア女子 サンガS]

 オーストラリアの武器となった右サイド攻撃を、周囲との連携で封じた。試合後、なでしこジャパンの左サイドバックを担ったDF宮川麻都は「最初はオーストラリアの勢いに後ろ向きになるシーンも多かったけど、しっかりビルドアップして前に行こうとした。できた部分とできなかった部分はあったけど、結果的に1-0で勝てて良かった」と前向きに振り返った。

 オーストラリアはこの日、右ストッパーに入っていたリヨン所属のDFエリー・カーペンターが攻撃においても存在感を発揮。2000年生まれの21歳ながらも欧州最強クラブへの移籍を果たした実力を見せつけていた。

 それでも日本は左サイドハーフのMF長谷川唯が積極的なプレスバックで対応すると、ウイングのFWヘイリー・ラソとも対峙していた宮川もDF南萌華と協力しながらカバーリングに奮闘。「スピードのある相手に対していつもよりもっと早くラインを下げないといけないはずが、いつもと同じ感覚でやってしまったのが要因」(宮川)とクロスからピンチを招く場面もあったが、最後まで失点は許さなかった。

「ここ最近でやった相手で一番スピード、パワー、勢いがあったので五輪前に対戦できて良かった」。そう振り返った宮川は「千葉合宿で男子と対戦したのが良かった」と6月下旬の合宿で対戦した幕張総合高、日体大柏高、八千代高にも感謝。「男子高校生と同じくらいスピード、パワーがあったので、慣れるのに時間がかかったけど、ついていけるようになったので良かった」と手応えを語った。

 2019年のフランス女子W杯ではDF鮫島彩の控えで出番はなかったが、23歳で迎える東京五輪では先発入りの大役が期待される。宮川は「カナダもイギリスも速い選手が多いので、もっとクロス対応を引き締めてやっていかないといけない」と教訓を見据えつつ、「自分自身の強みはビルドアップなどパス回し。1週間しかないけど、味方との連携をもっと高くして、ミスないように前に運べるようにしていきたい」と意気込みを語った。

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