FWリオネル・メッシはディエゴ・マラドーナ氏に及ばないのか。元アルゼンチン代表のマリオ・ケンペス氏が語った。

　現代のフットボール界を代表する選手として史上最多となる6度のバロンドールを受賞するメッシ。所属するバルセロナで数々のタイトルに恵まれ、これまでに何度も涙をのんできたアルゼンチン代表としても先日のコパ・アメリカで初のタイトルを手にした。

　しかし、ワールドカップのタイトルがない同選手が1986年大会で母国に世界一のトロフィーをもたらした英雄マラドーナ氏よりも劣っているとの声は依然として多い。そんな中、1978年に自身が得点王となりワールドカップ制覇を成し遂げたケンペス氏は『ESPN』で両選手の比較に関する自身の見解を示した。

「メッシにとって、不幸なことはディエゴ・マラドーナの後釜ということだ。そして、世界中から崇拝されるディエゴの影を払拭することはとても難しいことだ。仮にメッシがマラドーナより優れたいと考えるのなら、4大会連続でワールドカップを制してもそれを成し遂げることはできないだろう」

「彼は依然としてワールドカップを制していない。どれだけ多くのタイトルを勝ち取ったか、何のタイトルを勝ち取ったに関係なく、ディエゴの功績と比較することは不可能だ」