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“一番のストロングポイント”だからこそ…吉田麻也「大事な試合で結果を出せる選手になってほしい」

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MF堂安律(PSV)とDF吉田麻也(サンプドリア)

 オーバーエイジ選手として東京五輪に臨むU-24日本代表のDF吉田麻也(サンプドリア)が16日、報道陣のオンライン取材に対応し、「日本の一番のストロングポイント」と期待を寄せる攻撃陣への高い要求を語った。

 現状のチーム編成で臨んだ6月シリーズ以降、日本代表が奪った12ゴール(オウンゴールを除く)のうち8ゴールが2列目の選手によるもの。最多4得点のMF堂安律(PSV)を筆頭にMF久保建英(R・マドリー)、MF相馬勇紀(名古屋)、MF三笘薫(川崎F)、MF三好康児(アントワープ)と技術の高い選手による攻撃が迫力を増している。

 このうち堂安、久保はA代表でも着実に存在感を高めてきており、「代表に入り始めた時より確実に細かいミスの減少だったり、プレーの質の向上は目に見えてわかるほど成長していると思う」と語った吉田。一方で、さらなる要求を突きつけた。

「彼らにいつも言っているけど、チームの中心でチームを背負うような選手になってもらうためには大事な試合で結果を出せる選手になってほしいといつも思っている。もちろん彼らが気持ちよくプレーできるように後ろからサポートして、守備の負担を減らして、彼らが前で活躍できるようにしたいと思っているし、そのぶん彼らには決定的な仕事ができる選手になってほしい」。

 W杯3大会連続ゴールを記録したMF本田圭佑をはじめ、これまでA代表の中心を担ってきた選手たちはみな大舞台で結果を残してきた。「とくに本田さんはここぞという時に力を出す能力に非常に秀でていた。律とかにはよく話しますが、そういう選手になってほしい」。そう期待を寄せた吉田は「それは康児、相馬、三笘、1.5列目の選手みんながそうだけど、日本の一番のストロングポイントだと思うし、そこの選手たちが決定的な仕事ができるかどうかにかかってくると思う」と五輪本大会での命運を託した。

 さらにその上で、チームコンセプトには欠かせないハードワークも求めている。

「大会に向かう心構え、入り方や準備の部分でいうと、非常にここまでうまくやってきていると思っている。過去のW杯も含めて、アジア杯など短期決戦を見ていても、ホームだからというのもあるけどいい準備ができていると思う。リラックスと緊張感の良いバランスが取れているんじゃないかと思う」。

 現在のチーム状況を高く評価し、「A代表を経験している選手、ヨーロッパでやっている選手が多くいるので早熟していると思う」と若手の台頭を前向きに受け止めつつも、キャプテンとしてピシャリと締めた。

「ただチームコンセプトとして泥臭く戦う、ハードワークするというところは根本の根本であるので、上手い選手が多いぶん、そこは忘れないようにしてほしいと思う」。

 そんな彼らに求めるのは“準備”の部分だ。「短期決戦なので自分が思っている以上にあっという間に終わるし、終わった時に何も出せなかったという思いで終わってほしくないと思っている。なのでみんながいい準備をすること。そうすれば結果は勝手についてくる」と本大会に向けた心構えを説いた。

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