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浦和がJリーグに意見書提出…湘南戦0-3扱い「非常事態に懲罰として『過重』」

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 浦和レッズは16日、選手エントリーの不備があった6月20日のJ1第18節浦和レッズ湘南ベルマーレ戦で譴責および同試合を0-3扱いとする処分が科せられたことを受けて、Jリーグに意見書を提出したことを発表した。浦和はすでに1日付で通告を受けた懲罰について、不服申立委員会に不服申立理由書を提出していた。

 同試合では、エントリー資格のなかった浦和GK鈴木彩艶を試合に出場させていたことが判明。Jリーグは処分として、2-3で敗れていた試合結果を0-3扱いとする懲罰を決定していた。

 今回、Jリーグに提出した意見書内容の要旨は1.本件の審議について、2.規程の内容について、3.懲罰決定までの一連のプロセスについて、4.JFAとJリーグの連携について、5.本件全般に対するJリーグのスタンスについての5点。なお、不服申立委員会に提出した不服申立理由は懲罰に特化したものであり、意見書の内容とは異なる。

1.本件の審議について
コロナ禍という「非常事態」においては、コロナ対策として定められた各種手続きについては規律委員会以外の他の機関も含めて審議をするべきである。「通常時」と同じルールを当てはめ事実上の「没収試合」とすることをJリーグが無作為に認めることは、「非常事態」においてはどのクラブにも発生し得る実質的損害のない手続きミスを厳罰とすることとなり、懲罰として「過重」であり、各クラブの運営に少なからず悪影響を及ぼす危険性がある。

2.規程の内容について
コロナ関連手続きについての審議は、現状の規程では規律委員会にしか諮れないであれば、「まずは規律委員会以前にJリーグや他の機関を含めて判断する」という内容に規程を改定するべきではないか。

3.懲罰決定までの一連のプロセスについて
今般の懲罰決定までの一連のプロセスが、規程に定められている通りに進められているのかどうか疑念が残る。

4.JFAとJリーグの連携について
日本代表に選出された選手に関する手続きは、JFAとJリーグが連携して一括で手続きをするなど効率的な運用を検討頂きたい。

5.本件全般に対するJリーグのスタンスについて
登録手続きにおいてクラブに落ち度があったことは疑いようのない事実であり、各方面にご迷惑をおかけする結果となり、お詫び申し上げます。一方で、試合に出場する選手のチェックという点においてはクラブ・Jリーグ双方に瑕疵があったと考えている。クラブは事実を確認し、報告し、処分も受け、内部的な処分も検討しているが、Jリーグは今後の改善策検討を表明したものの、チェックが機能しなかったことについての非は何ら言及していない。その責を問う規程が存在しないとしても、自らの非に向き合わず、クラブのみに懲罰を下すのがJリーグの「コモンセンス(常識)」だとすると、ファン・サポーターの共感を得て成り立つJリーグの発展には確信が持てない。

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