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先発フル出場で猛アピールのDF板倉滉「ガツガツいく姿勢は見せないといけないと思った」

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U-24日本代表DF板倉滉(マンチェスター・シティ)

[7.17 キリンチャレンジ杯 U-24日本 1-1 U-24スペイン ノエスタ]

 自身はアピールする立場にいると理解している。だからこそ、与えられた出場機会の中で自身の存在価値を証明しようと燃えた。U-24日本代表DF板倉滉(マンチェスター・シティ)は、90分間ピッチに立ち続けて奮闘した。

 序盤からスペインに押し込まれる厳しい展開。ボールを奪えずに劣勢となる中、チャンスと見るや、中盤の底から果敢に飛び出してボールを奪おうとする。ファウルを取られる場面もあった。しかし、スペインの選手に激しく体を寄せ、相手攻撃を寸断した。

「そこは僕の強みでもあるし、個人としても狙っていた部分。特に入りのところで相手がどうくるか分からなかったけど、常に相手のミスを誘ってガツガツいくんだぞという姿勢は見せないといけないと思っていた」

 CBではDF吉田麻也(サンプドリア)とDF冨安健洋(ボローニャ)、ボランチではMF遠藤航(シュツットガルト)とMF田中碧(デュッセルドルフ)のコンビがファーストチョイスとなっている。2つのポジションをこなす板倉が試合に出場するためには、彼らの壁を越えなければならない。

「練習から常にやってやるぞという気持ちを持っているし、僕自身、このゲームは個人的にもすごく重要な試合だったと思うので、入りからエンジンをかけてやっていた」

 フル出場を果たしたことで、「コンディションも徐々に上がってきた。ここで90分やれたことで、本戦は今よりも間違いなくコンディションが上がってくる」と手応えを得つつ、「本戦は総力戦なので、いつ出番が来ても自分のパフォーマンスを出せるように心掛けたい」と最高の準備を進めていく。

(取材・文 折戸岳彦)
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