2018年シーズンを最後に浦和レッズで現役を引退し、現在同クラブでコーチを務める平川忠亮氏の引退試合が22日、浦和駒場スタジアムで開催される。キックオフは17時。チケットはすでに完売しているが、オンライン配信が行われる予定となっており、水内猛・福田正博両氏が解説として盛り上げる。

　静岡県静岡市出身の平川は、名門・清水商業高(現清水桜が丘高)を卒業後に筑波大へ進学。4年時にはユニバーシアード日本代表に選出された。浦和には2002年に入団し、チーム一筋17年でJ1リーグ335試合9得点を記録。18年限りで現役を引退した。

　『三菱重工カップ』として行われる引退試合。平川は「2006年Jリーグ優勝」、「2007年ACL優勝」、「2017年ACL優勝」時の浦和主力メンバーで構成された『URAWA ☆☆☆ LEGENDS(ウラワスリースターレジェンズ)』の一員として現浦和メンバーと対戦する。

　URAWA ☆☆☆ LEGENDSでは、GK西川周作、DF槙野智章、MF阿部勇樹、FW興梠慎三ら現役の浦和選手に加え、MF小野伸二やMF柏木陽介ら他クラブで活躍する元浦和戦士、すでに現役を引退している元日本代表の田中マルクス闘莉王氏、鈴木啓太氏、那須大亮氏も出場する。

　また今回の引退試合開催にあたり、8月20日23時までを期限にクラウドファンディングを実施中。集まった支援金は引退記念事業運営や日本ブラインドサッカー協会への寄付として使用される。詳細はこちら(https://www.hirakawafarewell.com)。

　平川はクラブ公式サイトを通じて、引退試合開催に対する感謝の言葉と意気込みを伝えている。

「小さなころに描いた夢を叶えてくれたのが浦和レッズでした。そして浦和レッズでプレーした17年の歳月は一生の宝物になりました。浦和レッズの全てのタイトルに携われたことにも感謝しています。苦しいとき、辛いときにいつもみなさまに支えられ浦和レッズと共に成長し乗り越えてくることができました。その先に喜びに溢れた栄光が待っていたこともよく覚えています。プロサッカー選手としてデビューした思い出の場所、浦和駒場スタジアムにて開催できることをうれしく思います。今、世界中が新型コロナウイルス感染症の影響で苦しく辛いときですが、この試合を通して、浦和レッズのファン・サポーターのみなさん、ステークホルダーのみなさん、サッカーの街浦和のみなさん、日本中にいるサッカーファンのみなさんに、笑顔や元気を届けられるようなプレーや時間をお届けしたいと思います。またみなさんと共にこの苦難を乗り越え、明るく楽しく愛が溢れるそんな日常が戻ってくることを信じています」

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