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なぜ、スペイン戦は「有意義だった」のか…DF冨安健洋「本当に良かった」

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U-24日本代表DF冨安健洋(ボローニャ)

 優勝候補相手にも抜群の存在感を見せた。U-24日本代表DF冨安健洋(ボローニャ)は「コンディションも上がってきている」と本大会に向けて、十分な手応えを得ているようだ。

 17日に行われた東京五輪前ラストマッチとなるスペイン戦。EURO2020に出場したGKウナイ・シモン、DFパウ・トーレス、FWダニ・オルモ、さらにオーバーエイジのFWマルコ・アセンシオ、MFダニ・セバージョス、MFミケル・メリノらが先発した相手に序盤からボールを保持された。

 しかし、冨安は立ちはだかった。読みと出足の鋭さを生かして果敢にボールを奪取するだけでなく、PA内への侵入を試みる相手にじっくり対応して自由を奪い取る。その上、ボール奪取から攻め上がり、好機を生み出すなど攻撃面でも輝きを見せたが、「僕の仕事は守ること。そっちをフォーカスしていきたいところところではあります」と答えた。

 圧倒的にボールは保持され、押し込まれる時間帯も続いたが、自身が出場した前半の45分間での失点はゼロ。1-0とリードして迎えた後半に同点に追い付かれ、1-1のドローに終わったものの、「有意義だった」と振り返る。

「本大会前に僕たちがボールを持てないチームと試合をできたのは有意義だった。今までは僕らがボールを保持する時間が長いゲームばかりだったので、本大会はそうならないことが想定される。スペインと試合ができたのは本当に良かった」

 貴重な経験を積んだチームは、22日の初戦を迎える東京五輪本大会に迎える。

(取材・文 折戸岳彦)
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