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思い出されるのは5年前…遠藤航「まさか同じような状況になるとは…」

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U-24日本代表MF遠藤航(シュツットガルト)

 5年前と似たような状況になった。U-24日本代表MF遠藤航(シュツットガルト)は「僕が経験している分、周りに伝えられるのはポジティブ」と語った。

 22日の東京五輪初戦で対戦する南アフリカ。チーム関係者から新型コロナ陽性者が3人判明し、21人の濃厚接触者が確認されたことが報じられた。試合が開催されるかは不透明な部分もあるが、遠藤は「無事に開催されることを祈っている」と答えた。

「僕らができることは試合があると思って、最大限準備するだけ。ニュースに惑わされずに自分たちのできることをしっかりやることが大事だと思う」

 奇しくも、リオデジャネイロ五輪初戦と似ている部分がある。5年前の16年8月、初戦の対戦相手となるナイジェリアが、飛行機のトラブルにより、試合前日になっても開催地に到着せず。当時のU-23日本代表を率いていた手倉森誠監督が、「『試合をさせてくれ』『目の前に現れてくれ』という思い」と語ったように、試合が本当に開催されるかは分からない状況だった。しかし、ナイジェリアは試合当日に現地入り。そして、日本は4-5の敗戦を喫して黒星スタートを切ることになった。

 当時、キャプテンを務めていた遠藤は、五輪初戦が「まさか同じような状況になるとは思わなかった」と語りつつ、「個人的にはその経験を生かせるというか、僕が経験している分、周りに伝えられるのはポジティブ」と続ける。

 そして、やるべきことは変わらないことを強調。「最大限準備をするだけ。気にせず、いつも通りの準備をすることが大事だと思う」と大一番に向けて、万全の準備を整えていく。

(取材・文 折戸岳彦)
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