beacon

インハイ福岡代表の飯塚、U-16福岡県選抜DF坂本海凪太がゴールやビルドアップでアピール

このエントリーをはてなブックマークに追加

飯塚高の1年生DF坂本海凪太がアビスパ福岡U-18Bから勝ち越しゴール

 インターハイ福岡県代表の飯塚高は17日、福岡県1部リーグでアビスパ福岡U-18Bと対戦。終盤の失点で追いつかれて引き分けたものの、1年生DF坂本海凪太(FCバイエルンツネイシ出身)がゴールでアピールした。

 本来CBで先輩DFを追う立場の坂本だが、この日は怪我人の影響もあって右SBとして先発出場。ビルドアップを得意とするDFは「先輩が怪我して自分が出させてもらっているので、インターハイでしっかりと自分が定着できるように頑張っていきたいという気持ちでやっています」という思いで試合に臨み、結果を残した。

 1-1の後半22分、セットプレーの流れからFW高尾流星(3年)が折り返すと、坂本はゴールを背にしてのコントロールから右足アウトサイドでボールをプッシュ。これがGKの脇を抜けてゴールへ吸い込まれた。U-16福岡県選抜に名を連ねているDFはこの日、1本トラップミスをしたことを反省していたが、落ち着いたビルドアップも披露。中辻喜敬監督も「技術が高い。身体能力がある」と評価している。

 学年関係なく、ポジション奪取しようという姿勢を持っている。それを実現するためには対人守備などを強化していく必要性があるが、「出れたらどこでも良いし、スタメンで出ている先輩の真似というか、研究とかして教えてもらったり、他の人の良いところを自分のモノにしていきたい」。CB森園颯月(3年)ら先輩DFから学び、課題を改善してチャンスを掴む。

 中学時代、視察に来た中辻喜敬監督が自分のことをよく見て評価してくれたと感じ、より高いレベルでのプレーを目指して広島から福岡の新興勢力である飯塚へ進学。その1年目でチームはインターハイ初出場を果たし、「今年出れたので嬉しかったです」と喜んでいる。

 インターハイ予選の出場は初戦のみだったが、これから飯塚が歴史を築いていく中で自分も活躍することが目標。以前からセルヒオ・ラモスが憧れだというDFは、「自分としては、リーダー的存在として試合で引っ張って行って、苦しい時に自分が鼓舞してあげられるようにしたいです」と誓った。インターハイでメンバー入りした際は「バンバンアシストできるように」と微笑む坂本が、アピールを続け、まずは高校進学後初の全国大会でチームの勝利に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2021

TOP