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苦しむチームを救ったのは岩渕真奈!! なでしこ、エースの一撃で東京五輪初戦ドロー

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同点ゴールを奪ったFW岩渕真奈

[7.21 東京五輪GL第1節 日本女子 1-1 カナダ女子 札幌ド]

 なでしこジャパン(日本女子代表)は21日、東京五輪初戦でカナダ代表と対戦。前半6分にカナダに先制されたなでしこは、後半39分にFW岩渕真奈の得点で追い付き、1-1のドローに持ち込んだ。勝ち点1を手にしたなでしこは、24日の第2節でイギリス代表と対戦する。

 なでしこは4-4-2のシステムを採用。GKに池田咲紀子、最終ラインは右からDF清水梨紗、DF熊谷紗希、DF南萌華、DF北村菜々美を並べ、ドイツボランチにはMF中島依美とMF三浦成美を起用。右サイドハーフにMF塩越柚歩、左サイドハーフにMF長谷川唯、2トップにはFW岩渕真奈とFW菅澤優衣香を配置した。[スタメン&布陣はコチラ]

 大会初戦を迎えたなでしこだが、試合開始早々の前半6分に先制点を献上。FWニシェル・プリンスに左サイドを突破されると、グラウンダーのクロスに反応したFWクリスティン・シンクレアに右足で合わせられる。シュートはポストを叩いたものの、こぼれ球をシンクレア自らに蹴り込まれてスコアを0-1とされてしまった。

 1点のビハインドを背負ったなでしこは、ボール保持率こそ徐々に高めていくが効果的な攻撃につなげられない。前線の岩渕、菅澤までボールを届けられず、PA内に侵入する回数は限られ、フィニッシュまで持ち込めない時間帯が続いた。前半44分には岩渕のパスに走り込んだ清水がミドルレンジから狙うも、枠を捉えることができなかった。

 0-1のまま後半を迎えると、なでしこは菅澤に代えてFW田中美南を投入。すると、後半開始早々の同5分、PA内に走り込んだ田中がGKステファニー・ラビーに倒される。VARが介入した結果、なでしこがPKを獲得するが、キッカーを務めた田中のシュートがラビーにストップされて同点の好機を逸してしまう。

 後半17分には塩越に代えてFW遠藤純、同31分には中島に代えてMF杉田妃和をピッチへと送り込む。すると後半39分、長谷川のパスから最終ライン裏を突いた岩渕が右足で巧みに流し込み、試合を振り出しに戻した。

 後半45分には長谷川に代えてFW籾木結花を投入。その後、勝ち越しゴールは生まれなかったものの、カナダに得点は許さず。1-1のまま試合終了のホイッスルが吹かれた。

(取材・文 折戸岳彦)
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