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[MOM3519]阪南大高FW鈴木章斗(3年)_プロ入り濃厚のストライカー、インハイへ弾みの2発

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阪南大高FW鈴木章斗は2ゴールの活躍

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.19 プリンスリーグ関西第5節 阪南大高 3-0 三田学園高 阪南大学高見ノ里G]
 
 プロ入りが濃厚となっているストライカーが、負けられない一戦で2ゴールを決めた。阪南大高(大阪)FW鈴木章斗(3年=ガンバ大阪ジュニアユース出身)は前半27分、PA内・右中間で「こぼれて来たのであんま何も考えずにコースだけ狙って」左足1タッチで先制ゴール。一見、容易では無さそうなシュートだったが、関西屈指の点取り屋は難なく左隅へ沈めた。

 2-0と突き放した直後の後半26分には、豪快な右クロスからヘディングシュート。これは相手GKの好セーブに阻まれたものの、すぐに動き直して左SB松本楓悟(3年)の左クロスに反応する。「一回で決めれなかったので(悔しかったが)。3点目を獲ることでチームに楽になると思うのでその気持ちが勝ったかなと思います」。1本目以上に気持ちを込めたヘディングシュートで今度はゴールネットを揺らした。

 試合前までリーグ得点ランキング3位タイ。2ゴールによって逆転し、単独首位へ躍り出た。「もっといかないとダメだと思うんですけれども、大事な試合で取れているのは良いことだなと思います」。優勝したインターハイ予選は東海大大阪仰星高との準々決勝で2ゴール。大阪桐蔭高との決勝でも1ゴールを決めている。そのエースストライカーはこの日、2ゴールでリーグ戦4試合未勝利の悪い流れも断ち切った。

 前半にはDFと競りながら左足を振り抜き、ショートカウンターからミドルシュートも。浮き球を簡単に胸で収め、しなやかなドリブルで前へ出る強みも発揮していた。8月のインターハイでも注目選手であることは間違いない。

 目標は阪南大高の最高成績を塗り替える8強以上。インターハイで名のあるストライカーを上回ることも目標だ。両校ともに勝ち上がれば、3回戦でU-18日本代表候補FW福田師王(2年)擁する神村学園高と激突。福田以上の活躍をしてチームの歴史を塗り替える意気込みだ。

 鈴木はJ1、J2クラブへ練習参加した際、プロのFWたちがトップレベルのGKからゴールを決める姿を見て、自分との差を感じたという。現在の活躍に満足することなく自身を磨くFWが、その成果をインターハイで発揮し、阪南大高を白星へ導く。 

(取材・文 吉田太郎)
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