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“難しい”状況が重なる中、つかんだ勝ち点3…森保監督「皆の努力が結果につながった」

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U-24日本代表を率いる森保一監督

[7.22 東京五輪GL第1節 U-24日本 1-0 U-24南アフリカ 東京]

 難しい状況の中、勝ち点3を手に入れた。U-24日本代表の森保一監督は「皆の努力が結果につながって良かった」と選手たちを労った。

 本当に試合が行われるか微妙な状況だった。対戦相手の南アフリカのチーム関係者から新型コロナ陽性者が判明し、多数の濃厚接触者が確認されたことが報じられた。試合が開催されるかは不透明な部分もあったが、予定通りに行われることに。

 準備段階から難しさもあっただろう。しかし、指揮官は「試合が行われるかどうかも含めて、選手たちが南アフリカのコロナの情報に惑わされることなく、動揺することなく非常に良い準備をしてくれた」と語る。

 そして大会初戦という難しさもあった。事前合宿を7月5日から行い、国際親善試合でU-24ホンジュラス、U-24スペインと対戦し、本大会を迎えた。「選手たちはまず、自分たちに何をできるかということで、トレーニングからコンディションを上げてきてくれた」。大一番に照準を合わせて準備を進めてきた。

 そして、ピッチ上でも難しさはあった。5-4-1のシステムを採用した南アフリカは、守備に人数を割いてゴールを守りにきた。思うように攻撃の形を作れなかったが、前半をスコアレスで折り返すと「選手たちは前半の流れを感じ取って、意見交換してコミュニケーションをとってくれた」と修正。後半26分に生まれたMF久保建英(レアル・マドリー)の1点を守り抜き、白星を獲得した。

「ゴールをこじ開けるのが難しい展開の中、焦れずに我慢強く試合を進めることを実行してくれて試合をものにしてくれた」

 いくつもの難しい状況が重なったが白星スタートを成功させ、中2日で第2節U-24メキシコ代表戦を迎える。「選手たちにはまたいい準備をしてもらいたい」と次なる戦いへと視線を移した。

(取材・文 折戸岳彦)
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