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「どんな相手でも、どんな試合でも、ゴールを」。鹿島の先輩FW目標とするU-15日本代表候補FW徳田誉が2発

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2本目8分、U-15日本代表候補FW徳田誉(鹿島つくばJrユース)が左足ミドルでこの日2点目のゴール

[7.23 練習試合 U-15日本代表候補 7-1 U-16山梨県選抜]

 目標とする選手は、東京五輪日本代表のFW上田綺世(鹿島)。「隣で練習とかしているんですけれども、上田綺世選手みたいに抜け出しで背後取って決めたり、自分の身体の使い方を理解してポストプレーだったりできるようになっていきたい」というFW徳田誉(鹿島つくばJrユース)が、2ゴールを挙げるなど4得点に絡む活躍でU-15日本代表候補の勝利に貢献した。

 身体を張ったポストプレーで先制点を演出した徳田は追いつかれて迎えた1本目27分、MF中山温樹(清水Jrユース)の縦パスに反応。相手DFが自分とボールの間に身体を入れていたが、「(DFが)マイボールにできたようにちょっと甘くなっていたように感じたので、ボールだけ見て突っ込みました」。身体を投げ出すようにして右足で合わせると、ボールはGKの脇を抜けてゴールへ吸い込まれた。

 さらに2本目8分には、「自分は遠い距離からでも決められる自信があるので思い切って振りました」という左足ミドルで2点目。前線でロングボールをコントロールしてから、間髪入れずに放った一撃で再びゴールを破った。その徳田は、12分にも中央からの絶妙なラストパスでアシスト。この日はハイボールで競り勝って味方の決定機を演出したほか、前線で収まりどころになるなど存在感十分のパフォーマンスだった。

 今回の合宿では、また一つ成長した実感がある。「このキャンプ中に自分の身体の使い方やケツまわりの使い方をトレーナーの方から教えてもらって、縦パスに対するポストプレーとか意識してボールを失わずにできたので良かったです」。また、廣山望監督から「ゴールに行くというタイミングでどれだけスピードを上げられるか、どれだけ力を掛けられるか」アドバイスされ、より一瞬のスピードやタイミングにこだわるようになった。

 2日前のU-16静岡県選抜戦は0-3で敗れたが、その悔しさも込めて戦ったこの日は2得点。学んだことを表現し、良い形で合宿を終えた徳田は、先輩FW上田のように世界と戦うことを目指して努力を続けていく。

「(2年後のU-17ワールドカップは)強い相手と対戦できて自分の実力、能力を知れるところだと思う。自分の課題を修正していかないとそういうところでは戦えない。その舞台でも活躍できるように、日々の練習から精度を上げていく必要があると思います。自分としてはどんな相手でも、どんな試合でも、ゴールを決めたい。それは世界でも変わらないので常にゴールを目指していきたい」。06年生まれ世代のエースストライカー候補は、先輩FWたちから学びながら目標とするストライカー像に近づく。
 
(取材・文 吉田太郎)

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