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相手の“ストロング”から決勝点献上、なでしこ高倉監督「非常によく集中していたが…」

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なでしこジャパンの高倉麻子監督

[7.24 東京五輪GL第2節 日本女子 0-1 イギリス女子 札幌ド]

 崖っぷちに立たされた。第2節を終了して未勝利。1分1敗の勝ち点1で3位に転落したなでしこジャパン(日本女子代表)の高倉麻子監督は「次に向かって全員で修正して戦っていきたい」と気丈に前を向いた。

 21日の第1節カナダ戦(△1-1)から先発5人を変更。「予選リーグ3試合をプランする中で1戦目を戦い、チームのバランスや選手のコンディション、プレーの調子の良さを考えたときに、今日はこのメンバーがベストだと選んだ」と説明した。

 序盤からイギリスにボールを保持されながらも、集中力を保ち、相手攻撃に対応。粘り強く、泥臭く体を寄せて相手から自由を奪うなど、簡単にはフィニッシュに持ち込ませなかった。

「ディフェンスを組織して、粘り強く戦っていこうという中で、前半は非常によく集中して、プランどおり無失点という形で帰ってきた。後半はもう少し前に人数をかけながら、ゴール前に侵入していく場面を増やしていこうとした」

 しかし、前半をスコアレスで折り返して迎えた後半も大きく流れは変わらない。「相手の攻撃の持ち出しや前への推進力で、少し受けに回る時間が長くなったと感じた」。そして、後半29分には「相手のストロング」というクロスからFWエレン・ホワイトに決勝点となるヘディングシュートを叩き込まれた。

「非常によく集中していたが、そこの一発というところで、ゲームを決められたのは非常に悔しい」。0-1の完封負け。27日の第3節チリ戦では勝利だけが求められる状況に追い込まれてしまった。

(取材・文 折戸岳彦)
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