beacon

難敵ぞろいのグループを3連勝で首位通過…森保監督「慢心も過信もない」

このエントリーをはてなブックマークに追加

U-24日本代表を率いる森保一監督

[7.28 東京五輪GL第3節 U-24日本 4-0 U-24フランス 横浜国際]

 引き分け以上で自力での首位通過が決まる。そして、1点差以内の敗戦であれば決勝トーナメント進出が決まる状況で、最終節U-24フランス代表戦を迎えた。しかし、終わってみれば4-0の快勝。チームを率いる森保一監督は「トライしてくれた」と勝利をつかみ取った選手たちに賛辞を贈った。

 立ち上がりこそ、フランスに押し込まれる場面もあったが、徐々に立て直す。「個々の戦いにしっかり挑み、相手を上回っていくことを選手たちが勇気を持ち、勇敢に試合の入りから挑んでくれた」。すると、前半27分にMF久保建英(レアル・マドリー)の得点で先制。それでも攻撃の手を緩めず、同34分にはDF酒井宏樹(浦和)の得点で突き放した。

「個々の局面で勝っていくところ、攻守ともにこだわりながら、より確率を高く局面を勝っていくために、1対1プラスアルファの数的優位を作っていくことを試合の中で実践してくれた」

 優位な立場で迎えた試合だったが、選手たちは気迫を前面に押し出して戦った。フランスの攻撃に粘り強く対応してゴールを許さずに試合を進めると、後半25分にMF三好康児(アントワープ)、同アディショナルタイムにFW前田大然(横浜FM)がネットを揺らし、4-0の快勝を収めることになった。

「今日の試合、最悪0-1で負けても決勝トーナメントに進出できる条件」の中での試合。しかし、最後までゴールを、そして勝利を目指して戦い抜いた。「選手たちがこの試合に勝利して、決勝トーナメントにつなげていこうと、相手に与えてもらうのではなく、自分たちでこの先のステージをつかみ取っていこうとトライしてくれたと思う」。

 難敵がそろったグループを3連勝で首位通過。しかし、慢心などない。「選手たちを見ていても、慢心も過信もない。上を目指していくことをこれからも続けていきたい」。中2日で行われる準々決勝ニュージーランド戦でも、勝利だけを目指して戦いに挑む。

(取材・文 折戸岳彦)
●東京オリンピック(東京五輪)特集ページ

TOP