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酒井が出場停止のNZ戦、出場濃厚の橋岡大樹…上々の“試運転”に手応え「常に準備はできている」

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U-24日本代表DF橋岡大樹(シントトロイデン)

 出番が巡ってきそうだ。しかも、一発勝負となった大事な試合で。U-24日本代表DF橋岡大樹(シントトロイデン)は「いつ出てもいいように、しっかり準備はしてきている」と力強く語った。

 ここまで右SBの位置では、オーバーエイジのDF酒井宏樹(浦和)が先発出場を続けてきた。強靭なフィジカルで相手攻撃を寸断するだけでなく、果敢な攻め上がりから攻撃に厚みを加え、フランス戦ではゴールまで奪ってみせた。頼りになる“兄貴分”だが、そのフランス戦で今大会2度目の警告を受け、準々決勝ニュージーランド戦は出場停止となった。

 ここで活躍が期待されるのが橋岡だ。「常に準備してきた。やってやるという気持ちが強かった」というように、フランス戦では後半10分から酒井に代わってピッチに送り込まれるといきなり魅せた。右サイドを駆け上がり、正確なクロスを供給して決定機を創出。MF旗手怜央(川崎F)のダイビングヘッドが枠を外れて得点には結び付かなかったものの、その後も好クロスを送り、本職の守備でも完封に貢献するなど、上々の“試運転”を終えた。

 事前合宿中から全体練習後に行ってきたクロスの練習。積み重ねてきたものが間違いでないことを、本番で示すことになった。本人も「練習してきたことが本番で出るというのは自分の中で嬉しく思う。何のために練習をしているかと言ったら、本番で得点につなげたり、良いクロスを上げることを目標に練習している。得点にはつながらなかったけど、良いクロスを上げられて良かった」と胸を張る。

 ムードメーカーという役割を担う一方で、真摯にサッカーと向き合って己を高めてきた。あとはピッチ上で、その成果を出すだけだ。「どういう状況になっても自分のプレーを出せるように良い準備をしていきたい」。ピッチに立ち、チームを勝利へと導くパフォーマンスを披露したい。

(取材・文 折戸岳彦)
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