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なでしこ、ベスト4進出ならず…強豪スウェーデンに善戦も力尽きる

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なでしこジャパンは準々決勝で敗退になった

[7.30 東京五輪準々決勝 日本女子 1-3 スウェーデン女子 埼玉]

 なでしこジャパン(日本女子代表)は30日、東京五輪準々決勝でスウェーデン女子代表と対戦。試合開始早々の前半7分にスウェーデンに先制を許したなでしこだが、同23分にFW田中美南の得点で追い付く。しかし、後半8分、同23分に失点して1-3で敗れ、準決勝進出を逃した。

 なでしこは27日の第3節チリ戦(○1-0)から先発4人を変更。4-4-2を採用し、GKに山下杏也加、最終ラインは右からDF清水梨紗、DF熊谷紗希、DF南萌華、DF宮川麻都を並べ、ドイスボランチにはMF中島依美とMF三浦成美を起用。右サイドハーフにMF長谷川唯、左サイドハーフにMF杉田妃和、2トップにFW岩渕真奈、FW田中美南が配置された。[スタメン&布陣はコチラ]

 序盤からスウェーデンにフィニッシュまで持ち込まれる場面を作られると、前半7分に先制点を献上。MFフィリッパ・アンゲルダルのクロスをDFマグダレナ・エリクソンにヘディングで叩き込まれ、いきなり1点のビハインドを背負うことになった。

 その後もスウェーデンにボールを保持され、劣勢に立たされる。前半12分にはFWフリドリナ・ロルフォに強烈なミドルシュートを枠に飛ばされるが、山下が弾き出して追加点を許さない。すると、同23分になでしこが最初の好機を得点に結び付ける。清水のパスから右サイドを駆け上がった長谷川がクロスを送ると、走り込んだ田中が左足で押し込んでスコアを1-1とした。

 さらに前半31分には岩渕のパスをPA内で受けた田中が相手選手のファウルを誘ってPKを獲得。しかし、VARが介入した結果、ノーファウルの判定でPKは取り消しとなった。

 1-1のまま後半を迎えると、同8分、スルーパスからPA内に走り込んだFWスティナ・ブラックステニウスにニアサイドを打ち抜かれて勝ち越しゴールを許してしまう。同12分には日本に好機。長谷川のラストパスからPA内が混戦になると、最後は田中が左足でフィニッシュ。しかし、至近距離から放たれたシュートは好反応を見せたGKヘドビグ・リンダールに阻まれてしまった。

 すると、後半22分にはMFコソバレ・アスラニのシュートが三浦の手に当たったとして、VARが介入した結果、スウェーデンにPKを献上。キッカーを務めたアスラニ自身に沈められてリードを2点差に広げられてしまう。

 日本は後半26分に三浦に代えてMF遠藤純、同37分には長谷川に代えてDF北村菜々美、同41分には中島に代えてMF林穂之香をピッチへと送り込む。しかし、最後まで追い付くことができず。1-3のまま試合終了のホイッスルが吹かれ、なでしこの敗退が決まった。

(取材・文 折戸岳彦)
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