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8強敗退のなでしこ高倉監督、スウェーデンに完敗認める「及ばなかった」

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なでしこジャパンの高倉麻子監督

[7.30 東京五輪準々決勝 日本女子 1-3 スウェーデン女子 埼玉]

 金メダルへの挑戦はベスト8で幕を閉じた。スウェーデンに1-3で敗れたなでしこジャパン(日本女子代表)の高倉麻子監督は試合後のフラッシュインタビューで「非常に力のあるスウェーデンとの一発勝負。自分たちの武器で戦おうという意味では良い時間帯もつくれたが、スウェーデンが非常にいいチームだったので及ばなかった」と完敗を認めた。

 何が足りなかったのかと問われた高倉監督は「なかなか今、答えを出すのは難しい」と言葉に詰まり、「負けたという事実があるので、自分たちの武器以上の何かを持たないといけないのかなと思う」と話す目は赤く腫れていた。

 11年の女子W杯で世界一に輝き、12年ロンドン五輪では銀メダルを獲得した。「世界一のチームを追いかける重圧というのは並大抵ではなかったと思う」。10年前の再現も期待された自国開催でのプレッシャー。「闘志が全面に出るチームではなかったかもしれないが、選手たちは心の中にいつも炎を燃やしていたし、今日も自分たちらしいサッカーをしてくれたと思う」とねぎらった。

「女子サッカー自体がすごい速度で進化を遂げている」。なでしこジャパンに追いつき、追い越せと他国は着実に力を付け、急成長を見せている。日本の武器だった技術力や組織力で優位に立つことが難しくなり、スピードやフィジカルでは日本が劣勢を強いられることも多い。「私たちもフィジカル的な要素を積み上げていこうと選手は努力してくれたし、レベルアップしているが、それ以上に世界の進化というのものがある。まだまだ努力しないといけない」。前回の16年リオデジャネイロ五輪はアジア予選敗退。16強敗退に終わった19年女子W杯に続いて世界大会で現実を突き付けられた。

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