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板倉の“度胸”に感嘆…三好康児「今までPKを蹴る姿を見たことがなかった」

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仲間のPKが決まりガッツポーズのMF三好康児(8)

 これまでの長い期間、ともにチームをけん引してきた。その仲間がペナルティースポットへと向かう。U-24日本代表MF三好康児(アントワープ)は「本当に心強かった」と振り返った。

 前日の31日に行われた東京五輪・準々決勝ニュージーランド戦。0-0のまま試合は進み、前後半では決着がつかず。延長戦も得点が生まれずに終えると、勝負はPK戦へと持ち込まれた。

 日本は挙手での立候補制でキッカーを決定した。後攻で臨んだPK戦。1番手のFW上田綺世(鹿島)がきっちりネットを揺らすと、ニュージーランド2人目のシュートをGK谷晃生(湘南)がストップして流れを引き寄せる。その後、キッカーを務めたDF板倉滉(マンチェスター・シティ)、DF中山雄太(ズウォレ)、DF吉田麻也(サンプドリア)が成功させ、PK戦を4-2で制したチームは準決勝へと駒を進めた。

 延長後半から出場していた三好は、センターサークル内でPK戦を見守っていた。東京五輪世代の年長組として、ここまでともにチームを引っ張ってきた板倉や中山がネットを揺らす姿を見て、「本当に心強かった」という。

「シンプルにPKがうまいと感じた。特に滉なんか、あんな感じで蹴っているのを初めて見た。すごい自信を持ってやっていたけど、今までPKを蹴る姿を見たことがなかったので、落ち着いてよく決めてくれたと思う」

 3日の準決勝スペイン戦に勝利すれば、その時点でメダルが確定する。だが、これまでどおりに試合に臨むことの重要性を説いた。「金メダルにもう一歩近付ける試合になるし、メダルが懸かった試合になるのは間違いない。でも、自分たちは、ここまでの試合の取り組みと変わることはない。今まで以上に気持ちは入るけど、変わらず準備していきたい」。五輪初の決勝進出を実現するため、まずは目の前の試合に集中する。

(取材・文 折戸岳彦)
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