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世界ランク1位のアメリカ敗れる!! “3度目の正直”カナダが史上初の五輪ファイナルへ

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MFジェシー・フレミングが決勝弾

[8.2 東京五輪準決勝 アメリカ 0-1 カナダ カシマ]

 東京五輪のサッカー女子は2日、準決勝を行い、カナダ女子代表がアメリカ女子代表を1-0で破った。過去2大会銅メダルのカナダは3度目の挑戦で史上初の決勝進出。FIFAランキング首位で2019年の女子W杯王者のアメリカは3位決定戦に回ることになった。

 試合は一進一退の攻防でスタートしたが、前半20分、アメリカをアクシデントが襲う。GKアリッサ・ネイハーがペナルティエリア内でハイボールを競り合い、着地した際に右膝を痛めて転倒。約6分間にわたってピッチ上で治療を行った結果、プレー続行を決断したが、同30分にゴールキックを蹴った直後に再び痛みを訴え、GKアドリアンナ・フランチが投入された。

 そのまま0-0で後半を迎え、拮抗した展開のまま15分間が経過。すると両チームともベンチが動き、アメリカはMFクリステン・プレス、MFミーガン・ラピノー、FWカーリー・ロイドの3選手を一挙に投入し、カナダもMFジュリア・グロッソとMFディアン・ローズを入れた。

 そこからはアメリカが優勢。M・ラピノーのセットプレーを有効に使って畳み掛け、何度もGKステファニー・ラビに襲いかかった。

 ところが、試合の均衡を破ったのはカナダだった。後半27分、クリア気味のロングフィードに猛スピードで抜け出したローズがボールにアプローチすると、DFティエルナ・ダビッドソンに倒されて転倒。いったんプレーが流されたが、ここでVARが介入し、オンフィールドレビューの末にPKの判定が下された。

 キッカーは準々決勝のPK戦でキックを失敗していたFWクリスティーン・シンクレアが務めるかと思われたが、シンクレアがボールをセットした後にペナルティスポットに立ったのはMFジェシー・フレミング。浮き球のシュートを右隅に蹴り込み、カナダが先制に成功した。

 ビハインドとなったアメリカは終盤、システムを3バックに変更してパワープレーを展開。後半41分には左サイドからのクロスに合わせたロイドがクロスバー直撃のヘディングシュートを放った。それでも最後までゴールを割ることができず、時間を使ったカナダが悲願の決勝進出を果たした。

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