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守から攻へと転じられず、悔やむMF遠藤航「うまく守れていたけど…」

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U-24日本代表MF遠藤航(シュツットガルト)

[8.3 東京五輪準決勝 U-24日本 0-1(延長)U-24スペイン 埼玉]

 ボールを持たれることは、ある程度、予想はしていた。そして、粘り強く対応し続けた。しかし、勝利には届かず。U-24日本代表MF遠藤航(シュツットガルト)は悔しさを滲ませた。

 ボール保持率は日本の39%に対し、スペインは61%。立ち上がりからボールを回され、自陣に押し込まれる展開となる。だが、焦りはなかった。「中盤はマンツー気味にして、そこはうまくハメながらやれていたと思う」。スペインのインサイドハーフのMFペドリとMFミケル・メリノはボランチの遠藤とMF田中碧(デュッセルドルフ)、アンカーのMFマルティン・スビメンディはトップ下のMF久保建英(レアル・マドリー)がケアした。

「前半は我慢強く」対応しながら、「後半はかなり割り切ってブロックを敷いた」。より押し込まれる展開となると、ボールを奪っても効果的な攻撃につなげられない。スペインの攻守の切り替えも早く、すぐさま回収されて二次攻撃につなげられた。「ブロックを敷いてやったし、そこは悪くなかったと思う。けど、あれだけだときついなというのは正直なところある」と守備に時間を割かれ、なかなか攻撃に転じられなかったことを悔いた。

「うまく守れていたと思っていたし、一本のチャンスがあったときに、カウンターで出ていこう、そこのパワーを残しながらうまく守るというところは認識していた」

 得点を奪えないながらも、得点も許さず。粘り強く試合を進めてきたが、延長後半10分にFWマルコ・アセンシオの強烈な左足シュートでゴールを奪われて万事休す。0-1の完封負けを喫して、史上初の決勝進出を逃すことになった。

「最後押し込まれ過ぎた。相手のシュートも素晴らしかったが、最後のシュートのところで寄せ切れなかった」と唇を噛んだ。

(取材・文 折戸岳彦)
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