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3度目の五輪で悲願のメダル獲得ならず…吉田麻也「それでもやっぱりサッカー人生は続く」

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うつむくDF吉田麻也

[8.6 東京五輪3位決定戦 U-24日本 1-3 U-24メキシコ 埼玉]

 3度目の五輪で悲願のメダル獲得はならなかった。U-24日本代表のキャプテンを務めたDF吉田麻也(サンプドリア)は試合後のフラッシュインタビューで「完敗です。もう完敗でした」と言葉を絞り出した。

 08年北京五輪はグループリーグ敗退。オーバーエイジとして出場した12年ロンドン五輪は44年ぶりのベスト4進出を果たしたが、準決勝でメキシコ、3位決定戦で韓国に敗れ、あと一歩のところでメダルを逃した。

 9年前と同じ4位という結果。自身3回目の五輪を終え、真っ赤な目で「最高に楽しかった」と振り返った吉田は「みんなに少しでも何かを与えられるようにと思ったけど、若い選手がたくさんいろんなものを吸収できて、選手として成長できたんじゃないかと思う」と、大会を通じて成長したチームメイトをねぎらった。

 試合後はピッチサイドで円陣を組み、キャプテンとして「胸を張って帰ろう」と声をかけた。「胸を張って帰りたいと思う。これで終わりじゃないので。それでもやっぱりサッカー人生は続くので」。言葉に詰まりながらも前を見据えた。

「9月からまたW杯の最終予選がある。そこに一人でも多く食い込むために、自分のチームに帰ってポジションを奪って、9月の代表でまたみんなに会えること楽しみにしている」。9月からはカタールW杯アジア最終予選が開幕する。3度味わった五輪での悔しさはW杯で晴らすしかない。「W杯でまた自分たちの力を示したい」。吉田はそう力を込め、東京五輪の舞台を下りた。

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