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長谷部誠を「絶対的なお手本」と見上げる中盤のパートナー、37歳のプレーに未だに半信半疑

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MF長谷部誠とMFジブリル・ソウ

 スイス代表MFジブリル・ソウは同僚の元日本代表MF長谷部誠を「絶対的なお手本」と見ているようだ。ドイツ紙『フランクフルター・アルゲマイネ』(『FAZ』)がフランクフルトに所属する2人の特集を組み、それぞれのコメントなどを紹介した。

 現在24歳のソウは2019年夏にスイスのヤングボーイズからやって来たアディ・ヒュッター前監督の愛弟子。フランクフルトでの初年は出場機会こそ与えられるも、1000万ユーロと見られる移籍金に見合う活躍を示さななかったとファンから批判の声も挙がっていたが、昨シーズン途中から長谷部と中盤のコンビを組むようになってからパフォーマンスが安定した。

 一方、それまで数年間にわたってほとんどの試合でリベロ起用が続いた長谷部もまた、1列前の本職・ボランチでの起用により本領発揮。広い視野を持つバランサーとしてチームに安定感を与えることで、昨季第14節~第22節の9試合負けなし(8勝1分け)、順位が9位だったフランクフルトの3位浮上に大きく貢献した。

『FAZ』は、オリバー・グラスナー新監督の下で迎えた今夏プレシーズンのラストマッチとなったサンテテイエンヌ戦(2-1)でも中盤でスタートしたそんな2人に注目。記事の中で、長谷部を「絶対的なお手本」と語るソウは、13歳年上の先輩がどうやってコンディションを維持できているのかについて、「ハセベが一体どうやっているのか分からない。ちょっと彼のことを信じられないね。僕たち若いプレーヤーは練習の後、毎回処置を受けている。なのに彼は?お茶をたくさん飲んでいるだけだ」と今もなお半信半疑な様子をうかがわせている。ただ記者によると、ソウはそれを見て、自身もお茶を飲むようになったという。

 そして、その記者だが、先日長谷部が出席した記者会見で「ソウもお茶を飲むようにしているが、今の貴方のようになるためには十分だろうか?」と質問している。長谷部は「いや、お茶飲むだけでは足りませんよ(笑)」と返すと、このように続けた。

「お茶は好きですが、それだけがポイントではありません。僕はサッカーに人生を捧げていますので。食事、睡眠、練習、回復など様々な面で取り組んでいます。若い選手たちが僕の取り組みを見ているのは良いことだでしょう。彼らもサッカーを長い間続けたいかもしれませんからね」

 現地の取材では自身の日常について問われることがお約束となっている長谷部。先日の会見でもほかの記者に毎日のルーティーンについて聞かれ、次のようにも話していた。

「毎日7時に起床し、始まる2時間前までには練習グランドに着いて、予防のためのストレッチなど準備運動をします。それに安定化のためのエクササイズや筋トレも少しやって、練習では80~90%ではなくマックス、全力を出し切ります。それからほぼ毎日マッサージを受けます」

「夜は晩飯の後、皆さんのご存知の通り、バスタブの時間です(笑)。20~30分間入って、30分間ほどストレッチなどしてから10時半~11時ごろに寝ます。8時間、少なくとも睡眠は7時間とります。これが僕のルーティーンですかね。毎日、ほぼ同じです」

 なお『FAZ』の記者は“バスタブ”について、「ハセベはそこからも、ソウら若い選手たちにとってのお手本、頼れる存在になるためのエネルギーを得ているのだ」と伝えている。

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