ミラン新加入のフランス代表FWオリビエ・ジルーによるジンクスとの戦いについて、イタリアメディア『スカイスポーツ』が注目している。

　ジルーは今夏、3年半所属したチェルシーを退団してミランに加入。7月31日に行われたニースとの親善試合(1-1)で初ゴールをマークすると、今月14日のパナシナイコス戦(2-1)ではドッピエッタ(1試合2得点)も記録した。

　今週末のサンプドリアとのセリエA開幕戦へ向けて順調な仕上がりを見せているジルーだが、イタリアメディアは背番号「9」のジンクスを警戒している。ミランでは、2012年のフィリッポ・インザーギの退団以降、 “9番を背負った者は結果を残せない”というジンクスが存在。元ブラジル代表FWアレシャンドレ・パトや元スペイン代表FWフェルナンド・トーレス、元アルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアイン、さらには昨シーズンに所属したFWマリオ・マンジュキッチに至るまで、ミランにおいてケガや不振に見舞われている。

　イタリアメディアは、ジルーのプレシーズンにおけるパフォーマンスについて「インザーギの9番のジンクスが破られたかどうかを判断するにはまだ早すぎるが、最高の形でアプローチできたことは間違いない」と慎重な姿勢を見せつつも評価。また「ミランはすでにジルーの支配下に。9番のジンクスをより遠ざけた」と見解も示し、「(ズラタン)イブラヒモビッチの復帰を待つ中で、ミランはインザーギの退団からずっと探し求めていた9番の選手を見つけたかに見える」と期待を寄せた。

　さらにステファノ・ピオリが新たに導入したシステム「4-4-2」についても言及。「トップ下を置かない2トップのミラン。最近のミランの中では、より攻撃的なチームだ。現在はまだテスト中で通常よりもテンポは遅かったが、新システムはジルーを中心にして周囲を巻き込み、躍動する」と一定の評価を与えた。果たしてジルーはジンクスを打破することができるのか、注目されるところだ。

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