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延長前半にMF川浪がミドル弾!インハイ女子は神村学園が初優勝!

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神村学園高が悲願のインターハイ初優勝。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[8.22 インターハイ女子決勝 藤枝順心高 1-2(延長)神村学園高 日東シンコースタジアム丸岡サッカー場]

 令和3年度全国高校総体(インターハイ)「輝け君の汗と涙 北信越総体2021」女子サッカー競技(福井)は22日に決勝を行った。神村学園高(九州2、鹿児島)が延長戦の末、藤枝順心高(東海1、静岡)に2-1で勝利。初優勝を飾った。

 昨冬の全日本高校女子選手権優勝校の藤枝順心は、準決勝までの3試合を全て1-0で勝利。18年大会以来の決勝進出で、17年大会以来となる優勝を目指した。一方の神村学園は、準決勝で昨年度全日本高校女子選手権準優勝校・作陽高(中国、岡山)を2-0で破るなど、九州勢として初の決勝進出。インターハイ初優勝、05年の全日本高校女子選手権となる高校日本一を目指した。

 夏の女王の座を懸けた決勝は開始直後に動いた。40秒、MF三冨りりか(1年)が左サイドから放ったミドルシュートがGKの頭上を越えてゴールイン。今大会初失点を喫した藤枝順心だが、すぐに反撃する。MF安藤麻耶(2年)とMF浅田幸子(2年)のダブルボランチを中心にショートパスを繋ぎ、サイドチェンジから仕掛けるなど同点を目指す。

 だが、神村学園のプレッシングは鋭く、特にクーリングブレイク後は攻め切ることができない。逆に神村学園は奪ったあとのパスを正確に繋いで押し返す。25分には、敵陣深い位置でMF田上歩実(3年)が奪い返し、MF愛川陽菜(3年)の左足シュートがゴールを襲った。

 後半、藤枝順心は左サイドからの攻撃を軸に反撃するが、神村学園は簡単にクロスを上げさせない。それでも、攻撃を続けた藤枝順心が同点に追いつく。25分、ロングボールがPAにこぼれると、MF窓岩日菜(3年)が右足で決めた。

 立ち上がりからハードワークを続け、体力的に苦しくなった神村学園はその後押し込まれたが、ゴール前での身体を張った守備を連発。そして、視野広いプレーを見せる愛川を中心に攻め返そうとする。

 試合は1-1のまま延長戦へ突入。互いが丁寧にボールを繋ぎ合う展開の中、藤枝順心は前半8分、ワンツーで右サイドを攻略し、MF斉藤花菜(3年)が決定的なクロスを入れる。だが、好守を続ける神村学園はこのシーンも凌ぐ。次の1点を挙げたのは神村学園の方。延長戦に入り、左SB古川陽菜(3年)が積極的な仕掛けを見せていた神村学園は、その左サイドからの攻撃で勝ち越し点を奪った。

 前半9分、左サイドから古川が持ち上がってボールを繋ぎ、MF川浪実歩(3年)がゴール方向へ向けて右足を振り抜くと、風にも乗った一撃はファーサイドのゴールネットへ。スーパーゴールで2-1とした神村学園は、藤枝順心の反撃を全員で封じ、悲願の初優勝を果たした。


【特設】高校総体2021

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