beacon

[全中]神村学園2年生守護神が優勝に導く2連続PKストップ「自信はありました」

このエントリーをはてなブックマークに追加

GK早原玄九朗が2本のPKをストップした

[8.23 全中決勝 神村学園中2-2(PK4-2)青森山田中 JITス]

 最後にヒーローになったのは2年生だった。優勝を決めることになったPK戦。神村学園中(鹿児島)のGK早原玄九朗は、青森山田中の3人目で蹴ったMF中嶋麟多郎のシュートを左に飛んでストップ。止めれば優勝が決まる4人目のMF泉山周仁のシュートもコースをしっかりと読み切って、歓喜の輪の中に飛び込んだ。

「出られない3年生の想いを背負ってやっていた」という早原。それだけに2度のリードを追いつかれる展開、特に後半24分の同点被弾はショックが大きく、プレッシャーからなかなか声を出すことも出来なくなっていたという。

 ただPK戦が始まるまでにはしっかりと切り替えることが出来ていた。21日の準々決勝で神村学園は札幌大谷中(北海道)をPK戦の末に下して勝ち上がった。そこでも早原は2本をストップ。いいイメージのままPK戦に向かうことができたからだった。

「PK戦は自信がありました。止めたら優勝としか考えていなかったので、冷静に読み切って、しっかり勝つことができて良かったと思います」

 まだ2年生。来年はディフェンディングチャンピオンとして大会に帰ってくることが目標になる。「今大会で出た課題を1年間で潰していきながら、またこの舞台に戻ってきたい」。母校の歴史に新たな1ページを刻んだこの日、連覇に向けた新たな挑戦の日々がスタートした。

(取材・文 児玉幸洋)
●第52回全国中学校サッカー大会特集ページ

TOP