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「ダイヤの原石」伊藤洋輝、ブンデス1部出場のチャンスか…独メディア「宝石になり得る」

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シュツットガルトDF伊藤洋輝

 ブンデスリーガ1部シュツットガルトのDF伊藤洋輝は、リーグ戦での出場機会を迎えるかもしれない。

 日本代表MF遠藤航が所属するシュツットガルトは、今夏にJ2ジュビロ磐田から元U-21日本代表の伊藤を買い取りオプション付きのレンタルで獲得。クラブのスベン・ミスリンタートSD(スポーツディレクター)は、加入当初は2軍で「欧州サッカーに馴染ませる」考えを明かしていたが、プレシーズンで早くもアピールに成功。新シーズンの初公式戦となったDFBポカール1回戦(今月7日)のBFCディナモ戦でフル出場すると、ブンデスリーガ開幕節グロイター・フュルト戦(同14日)、第2節ライプツィヒ戦(20日)ではそれぞれメンバー入りを果たしていた。

 そして、現在22歳の同選手はリーグ戦デビューも近いかもしれない。クラブとの契約が最終年に突入するも延長オファーを断っていた元U-21ドイツ代表DFマーク・オリバー・ケンプフが、遅くとも2022年でのヘルタ・ベルリン行きで合意。場合によっては今夏に移籍する可能性が報じられている。

 この状況を受けた地元紙『ZVW』は、同じ左利きのDFである伊藤やU-19イングランド代表のクリントン・モラに予定より早くチャンスが訪れる可能性を指摘している。

 一方、地元メディア『SWR』は24日、伊藤を「ダイヤの原石」と形容して特集。前述のBFCディナモ戦では「序盤の一度の不安な場面を除けば、イトウは安定したプレーを見せた。フリーのスペースや走り出すチームメイトたちを見逃すことがなく、相手のランも素早く見抜いている。スピードと優れた左足をもってシュツットガルトのサッカーをより豊かなものにした」と称賛すると、以下のように続けている。

「ミスリンタートSDはドルトムントでチーフスカウトを務めていたころ、シンジ・カガワ(元日本代表MF香川真司)を発掘し、彼は主力選手、そしてスターに成長した。シュツットガルトにはワタル・エンドウを連れてきて、ネッカー川沿いの街で彼は無名な選手からキャプテンに育った。ヒロキ・イトウは“ダイヤモンド・アイ”ことミスリンタートが発見した次の日本の宝石だ。イトウは自身の輝かしいポテンシャルをすでに見せ始めている。さらに出場させることで磨きをかければダイヤの原石がカラット数の高い宝石になり得る」

 26歳のケンプフは、ブンデスリーガで100試合の出場歴を持つセンターバック。現地での評価は高いが、周囲は伊藤らがすでに加っているため、DFラインの新たな補強は不要と見るようだ。

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