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痛恨のPK失敗からのスーパーゴールを決めたクリスティアーノ、柏のJ1最多得点まであと「3」

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今季では7シーズン目となるMFクリスティアーノ

[8.29 J1第27節 柏2-1横浜FC 三協F柏]

 目の覚めるような一撃だった。1-1で迎えた後半26分、DF上島拓巳は自陣でマイボールにすると、ハーフウェーライン付近のMFクリスティアーノに預ける。クリスティアーノは最前線のFW瀬川祐輔にすぐさま縦パスを入れると、瀬川はボールをキープしながら駆け上がるクリスティアーノへリターン。流れてくるボールをダイレクトで振り抜く。豪快なプレーが代名詞のクリスティアーノらしいゴールがこの日の決勝点となった。

「今日のゴールは私のサッカー選手としてのキャリアの初ゴールとすごく似ている」と15年前を想起し、興奮気味に得点を振り返った。

 前半42分には、クリスティアーノにとって悔やまれるシーンがあった。瀬川が獲得したPKの場面、GKスベンド・ブローダーセンを見て、「ゴロのボールを蹴ろう」と判断を変えて、「練習と異なった形で蹴ってしまった」。その結果、シュートはゴールマウスをとらえることができなかった。それでも「いい形でプレーしていたので、PKを外したからとすべてを台無しにするわけにはいかない」と気持ちを切り替えてプレー、スーパーゴールへとつなげた。

 柏レイソルのエースナンバーである「9」を背負うブラジル人ストライカーは、柏でのJ1通算得点を「53」に延ばした。かつて9番を背負った北嶋秀朗(現大宮ヘッドコーチ)と2位タイで並んでいたが、単独2位に浮上。元9番であり歴代1位のFW工藤壮人が持つJ1通算56得点まで、あと3点に迫っている。

 柏が復調の兆しを感じさせはじめた第20節・湘南戦(○4-2)から数えて8戦5得点と好調のクリスティアーノは、若手のようなコンディションを維持している感じがする」と不敵に笑う。「柏レイソルのために戦っていきたい」。チームの歴史に名を刻む日も遠くはないはずだ。

(取材・文 奥山典幸)
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