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久保建英が語った“現状”「すごく恵まれている」トップ下希望も明言

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MF久保建英(マジョルカ)

 日本代表のMF久保建英(マジョルカ)にとって、ラ・リーガでの3シーズン目はこれまで以上に充実した形でのスタートとなっているようだ。31日、代表活動中のオンライン取材に応じた20歳は「すごく恵まれている」と現状の立場について語った。

 久保は今季、19-20シーズンを過ごしたマジョルカに再び期限付き移籍。今季からラ・リーガ1部に復帰したクラブは現在、第3節終了時点で2勝1分という戦績を保ち、A・マドリー、R・マドリー、バルセロナ、セビージャ、バレンシアという錚々たる顔ぶれと勝ち点7で並んで6位につけている。

 これまで3試合すべてに出場している久保が好調の要因に挙げたのは、昨季から就任していたルイス・ガルシア監督の手腕だ。

「どの相手とやっても自分たちの時間帯を作って、その中で試合を決められるという目標を昨季から来た新しい監督が作ってくれていて、それがハマっていると思う。いまのところすごい格上の相手とやっているわけではないけど、しっかり相手を分析して対策を練っていて、自分の知識が増えたし、すごくいい監督だと思っている」。

 現状への充実感をそう語った久保は、さらに「自分のことも最初から気にかけてくれていて、すごく恵まれているなと思っている」と指揮官に感謝。6月の代表活動時にはビジャレアルで出場機会を得られなかった昨季序盤戦を振り返って「結果論だがチーム選びから失敗した」と悔やんでいたが、今季においてはそれが成功だったと言えそうだ。

 そうした環境の変化に加えて、五輪で味わった悔しさもスペインでの取り組みにつながっているという。

「成長するために試合に出ないといけないし、出てやれることをどんどん増やしていくのはいつもどおり」とこれまでの姿勢はブレてはいない。それでも「毎日が大舞台みたいなものだと思っている。その中で毎週当たり前のように試合ができていることを当たり前のことと思わないように心がけている」と1試合1試合にこだわり、成長を遂げていく構えだ。

 そうして迎えるアジア最終予選。久保はトップ下での定位置奪取に燃えている。

 マジョルカでは今季、第2節アラベス戦(○1-0)ではトップ下、第3節エスパニョール戦(○1-0)では右サイドハーフで先発。それでも二つのポジションは「基本的にトップ下でやっていて、オプションとして右もある」との関係性だといい、「代表でトップ下の位置を狙っていけたらと思っている」と明言した。

「監督が右に張れって使い方を求めるならそのレベルにもあると思うけど、僕としては一番やりやすいのは流動的に右とトップ下を行き来してというところ。右でもトップ下でも流動的にできればと思っている」。スペインでの経験と五輪代表活動で積み上げてきた実績を引っさげ、若くして期待を背負ってきた日本の至宝がA代表のレギュラーに名乗りをあげる。

(取材・文 竹内達也)
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