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ホーム敗戦を重く受け止める遠藤航「自分たちに問題がある」

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MF遠藤航(シュツットガルト)

[9.2 W杯最終予選 日本0-1オマーン パナスタ]

 0-1のスコアが妥当な内容だった。コンディション面でも戦術面でもオマーンに上をいかれてのホーム黒星スタート。引かれた相手に苦戦してカウンターでやられたのとは意味の異なる敗戦とあって、今や不動のボランチとして日本代表に君臨するMF遠藤航(シュツットガルト)も「相手が良い試合をしたのは間違いないと思うが、自分たちに問題があるのかなと思う」と、勝ち点ゼロを重く受け止めた。

 相手がアンカーを置く4-3-1-2のシステムを採用してきたのに対し、日本は“いつも通り”に遠藤とMF柴崎岳のダブルボランチで試合を進めた。遠藤と柴崎の前は相手の人数が多く、ほぼ渋滞。しかも、ウォーミングアップ時からピッチに水がたまってボールのスピードが落ちるほど雨が降っていたこともあり、日本が得意とするパスをつないでの攻撃が思うようにできなかった。

 遠藤は「ミスマッチが起きるのは相手も同じなのでダブルボランチが悪いとは思わない」としつつも、「(中盤が)ひし形の相手に対しての守り方はもっと話し合わなければいけないと思う。そこはチームとして考えていかないといけない」と打開案にも言及した。

 救いは前回のロシアW杯アジア最終予選もホーム黒星スタートだったが、アウェーでの2戦目からしっかり巻き返した経験があることだ。当時はレギュラーではなかったが、遠藤自身、苦境を乗り越えるためにチームで何をすべきか、いかなるメンタルが必要かは、肌で覚えているはずだ。

「今日は1点をどっちが取るかというところで相手に取られた。この結果は受け入れるしかない。次は難しいアウェーの試合になる。良い準備をしてやっていくしかない」

 険しい表情を崩さず、5日後にカタールのドーハで行われる中国戦へ気持ちを切り替えた。

(取材・文 矢内由美子)
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