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昨夏退団…E・マルティネスがアーセナル入団の経緯を明かす「行きたくはなかった。でも家族が経済的に苦しくて」

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GKエミリアーノ・マルティネス

 アストン・ビラのGKエミリアーノ・マルティネスは、2012年に地元アルゼンチンの育成組織からアーセナルに向かう。しかし、それは本意ではなかったことを明かした。スペイン『elpais』が伝えている。

 現在29歳のE・マルティネスは幼少期、母国のインデペンディエンテの育成組織でプレー。17歳のアルゼンチンからイギリスに渡った。アーセナルに加入すると、レンタル移籍を重ねながら8年滞在。トップチームでのプレーがほとんどないまま、20年にアーセナルを去った。

 移籍後、たびたびアーセナルへの愛と出場機会に恵まれたなかった不遇について語るE・マルティネス。今回は加入当時のことを振り返っている。

「アーセナルが僕を探しに来たんだ。当時の指導者が『この列車は一生に一度しか通らない』と勧めてくれて、家族も周りも同じように考えていた。だから、彼らのためのアーセナルという決断でもあった」

「行きたくはなかった。後悔はしていないけど、インデペンディエンテでプレーしたかった。なぜなら、2年後にはデビューできると思っていたからね」

「私の家庭は経済的に少しだけ苦しかったんだ。サッカーをしていたのも、スポーツのためというより、それが理由だ」

「17歳でロンドンに着いたとき、まず英語がわからなかった。ベンゲルはGKは英語を話さなければいけないと言っていた。一年後には英語も話し、運転免許も取れた」

 E・マルティネスは、オックスフォード・ユナイテッドやシェフィールド・ウェンズデー、ウォルバーハンプトン、ヘタフェなどを渡り歩いた。20年夏にはFAカップを制覇。そのときは涙を流したが、その後退団を決断した。

 あえて帰国を選ばず、アーセナルに残った選択について、「アルゼンチン代表でプレーするため」と明かす。「6歳でGKを始めたときからの夢だったんだ」と辛い日々を乗り越えた決意を語った。E・マルティネスは今夏のコパ・アメリカでアルゼンチン代表として優勝。6試合にフル出場し、守護神として活躍を見せた。

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