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“初の国外アウェー”も準備万端…DF山根「時差にも慣れてきたのでもう大丈夫」

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オンライン取材に応じたDF山根視来(川崎F)

 2021年に入って初招集されたDF山根視来(川崎F)にとって、今回のカタール・ドーハ遠征が日本代表として迎える初の国外アウェー戦となる。「日本と比べてすごく暑いし、湿度もすごく高い」と環境の変化は認識しながらも、「そこの難しさはあるけど、徐々に時差にも慣れてきたのでもう大丈夫」と準備万端だ。

 ベンチで見つめたカタールW杯アジア最終予選の初戦・オマーン戦は0-1の敗戦。自身にとっても初の最終予選だったが、厳しさを目の当たりにさせられたという。

「相手の準備期間が長かったり、日本代表が集まってなかなか一緒に練習できないのはあるけど、最終予選はそういうのは全く関係なく、勝ち点3だけを目指してチームのためにやっていかないといけないんだな、出ている出ていない関係なく、一つの方向に向かっていかないといけないんだなと痛感した」。

 日本は中を固めてくる相手の4-3-1-2ブロックに対し、スペースがあるはずのサイド攻撃も機能しなかった。それでも山根にとっては、引いた相手との対峙は所属先の川崎Fで何度も経験してきた形。ピッチに立っていたとしたら、次のようなイメージを持っていたようだ。

「スライドがすごく速く、コンパクトにしてくるチームだったので、一つ飛ばして揺さぶったり、サイドバックとウイングと、もう一つハーフスペースのところに常に一人入っていれば三角形が作れるので、そういった出し入れがあったら相手も嫌だったんじゃないかと思った」。

 そうしたプレービジョンを発揮するためには、トレーニングからアピールし、自らがピッチに立つ必要がある。

 オマーン戦後、東京五輪からフル稼働だったDF酒井宏樹(浦和)がチームを離脱。山根が出場するチャンスは大きくなった。「(酒井から)国内組が少ない中、頼むぞということを言われたので、しっかり試合に出て、勝利に貢献したい」と酒井からメッセージを受け取ったという山根は、1年2か月後に迫るワールドカップ本大会も見据えながら力強く決意を語った。

「W杯に直接通じる予選で、W杯はサッカーをやっている人間全員が憧れる場所。そこにつながる場所に立てるというのはなかなかないチャンス。僕は国際経験がなかなかないけど、アピールしてそこに立てるように100%やっていきたい」。

 中国の印象は「帰化選手が何人かいたり、すごく球際激しく来るイメージが昔からある。気持ちのところで絶対に上回ることから始めないと勝ち点3を持って帰るのが難しくなる」。森保ジャパンの苦境を打破すべく「どんな状況になっても相手より1点でも多く点をとって、勝ち点3を取ることが一番大事」と必勝を誓った。

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