beacon

元バルサFWボージャンがJデビューも…神戸は山口蛍が負傷交代、10人の広島に先制され苦戦ドロー

このエントリーをはてなブックマークに追加

JデビューのFWボージャン・クルキッチ

[9.5 J1第24節延期分 広島1-1神戸 Eスタ]

 J1リーグは5日、第24節延期分を行い、サンフレッチェ広島ヴィッセル神戸が1-1で引き分けた。後半19分、退場者を出していた広島がMF東俊希のFK弾で先制すると、神戸の反撃はMF佐々木大樹の1点のみ。JデビューしたFWボージャン・クルキッチの奮闘も実らず、神戸にとっては痛い勝ち点1となった。

 国際Aマッチウィーク中に行われた異例のJ1リーグ戦。カタールW杯アジア最終予選を戦う日本代表はカタール・ドーハに滞在中のため、広島はDF佐々木翔、神戸はFW大迫勇也とそれぞれの中心選手を欠いた。

 前半2分、広島が早々に決定機をつくった。左サイドを突破したMF藤井智也がハイクロスを送ると、こぼれ球を拾ったMF青山敏弘がミドルシュート。これは相手に阻まれるもDF今津佑介が頭で押し戻して波状攻撃につなげ、最後はFWドウグラス・ヴィエイラがシュートを狙った。しかし、これはGK飯倉大樹のビッグセーブに阻まれ、先制点にはつながらない。

 対する神戸も前半22分、一発でチャンスをうかがう。DFフェルマーレンからの力強い縦パスを受けた武藤が素早いターンで前を向き、右足で強烈なミドルシュート。GK大迫敬介の横っ飛びに阻まれたが、さすがのパワーを見せつけた。

 そのまま0-0で迎えた前半30分には神戸にアクシデント。MF山口蛍がふくらはぎを痛め、MF中坂勇哉との交代を迫られた。さらにアディショナルタイム2分には空中戦を競り合った武藤がピッチ上で出血。だが、タッチライン脇でテーピングを巻いた武藤はそのままプレーを続け、ハーフタイムが明けてもピッチに立ち続けた。

 その後はアグレッシブな姿勢を見せる広島だが、後半早々にラフプレーで自ら窮地に陥った。同5分、D・ヴィエイラの足裏タックルが佐々木に入るも、これはイエローカードにとどまったが、同12分にはMFハイネルが佐々木にスライディングタックル。ハイネルには2枚目のイエローカードが提示され、10人で戦うことになった。

 ところが後半19分、広島はD・ヴィエイラがフェルマーレンのファウルを誘ってゴール右斜め前でFKを獲得。すると数的不利にもかかわらずスコアが動いた。同21分、キッカーの東が左足キックでゴールを狙うと、完璧な高さで壁を越えたボールがゴール右上へ。飯倉がわずかに触れたが、かき出すことはできなかった。

 それでも後半28分、神戸は全選手が敵陣深くに入るハイラインの攻撃からMFセルジ・サンペール、フェルマーレンとつないで左サイドを攻め込むと、DF初瀬亮のクロスに佐々木が反応。相手ディフェンスラインより前に入って頭でボールに触れ、見事なフリックシュートで同点ゴールを決めた。

 さらに勢いを強めたい神戸は後半29分、MFアンドレス・イニエスタに代わってボージャンを投入。かつてバルセロナ、ローマでプレーした元スペイン代表MFはこれがJリーグ初出場となった。それでもボージャンが積極的にボールを受けて敵陣でプレーするも、最後までゴールを割ることはできず。1-1でタイムアップを迎えた。

★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2021シーズンJリーグ特集ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

TOP