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若手補強に239億円投じたアーセナル、幹部が批判に言及「金だけでなく広い視野で」

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 アーセナルのテクニカルディレクターを務めるエドゥ氏が、積極的な若手選手獲得について説明した。

 今夏は積極的な補強に動き、日本代表DF冨安健洋などを獲得したアーセナル。総額1億5680万ポンド(約239億円)を投じて若手選手を多く引き入れたが、プレミアリーグのクラブでは最も移籍金を費やしたクラブとなった。しかし、プレミアリーグでは開幕3連敗で無得点9失点と、最悪のスタートを切っている。

 ファンやメディアから厳しい批判を受ける中、エドゥ氏は『スカイスポーツ』のインタビューで「もちろん、この状況は我々にとって大きな痛手だ。自分も苦しい。クラブがあの順位(最下位)にいるのは見たくない。チーム全員が揃ってプレーするのが見たい」と開幕からの苦戦を認めつつ、負傷者や新型コロナウイルス感染で離脱している選手が全員復帰してから判断してほしいと語った。

「公平に見ても、3試合を終えた段階でまだチームが揃ってプレーできていない。私は全員が揃っているところ見たいんだ。一緒にプレーできた時に判断しよう。その後は問題ない。そうできた時、我々を判断してほしい」

 なお、今夏アーセナルが獲得した選手は軒並み23歳以下と若手選手となった。このクラブ戦略に現地では厳しい声も相次いでいるが、「(ファンが納得していない)理由はわかる。まず第一に全員がプレーしているのを見ていないから。それも1つの理由だろう」としつつ、長期的な計画の下だと説明した。

「それも1つの理由ではあるが、お金のことだけではなく、もっと広い視野で物事を見なければならない。23歳以下の選手を6人獲得したことは、我々のプランに大きな意味を持つ。一般的に、人々は1つの移籍市場だけを見たがるが、私は大局的な観点から言わなければならない。なぜなら、我々は1年前にチームを統合し、より良い基盤を作るためにこのプランを始めたからだ」

「思い出せば、1年前にブカヨ・サカとガブリエウ・マルティネッリと契約更新したのも、チームの基盤を手に入れるためだった。1年間で10人と契約したが、そのうち7人が23歳以下だ。トップチームでも7人と契約更新したが、5人は23歳以下である」

「なぜそうするのか? 良い基盤を作るためにもう一度挑戦する理由があるからだ。いつか、1人か2人とだけ契約すればいい日が来るかもしれない。我々は今いるチームを信じている。他の人はそうではないかもしれないが、我々は信じている。チームが一丸となって戦っているのを見れば、チームを信じられるんだ」

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