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ルヴァン杯から再スタートのGK鈴木彩艶「またホームで試合できるのをうれしく思う」

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浦和レッズGK鈴木彩艶

[9.5 ルヴァン杯準々決勝第2戦 川崎F 3-3 浦和 等々力]

 9月1日にあった川崎Fとのルヴァン杯準々決勝第1戦が、約2か月半ぶりの公式戦出場だった浦和レッズGK鈴木彩艶が、第1戦に続いて先発。3失点しながらもアウェーゴール差で準決勝進出を決め、「どんな形であれ、次に進んでまたホームで試合ができることをうれしく思う」と喜びを口にした。

 2月のルヴァン杯でプロデビューした鈴木は、絶対的守護神として君臨してきたGK西川周作からポジションを奪う形で、5月9日の仙台戦でリーグ戦初先発。ここからリーグ戦6試合連続でゴールマウスを守った。6月にはU-24日本代表にも選出された。

 ところが、飛ぶ鳥を落とす勢いを見せつつある中で、6月20日のJ1第18節湘南戦で手痛いミス。2-2で迎えた後半42分、ビルドアップの場面で自らのパスミスを相手に奪われ、その流れから失点を喫し、敗戦したのを契機に、西川に定位置を奪い返された。メンバーに選出された東京五輪でも出番はなく、浦和に戻った後もベンチが続いた。

「チームで最後に出た湘南戦以来、公式戦に出場できていなかったし、その試合で悔しい思いをした。そしてU-24日本代表の活動を通して、試合に出たいという気持ちがさらに強くなっていた」

 試合に飢えていたタイミングで出たのが川崎Fとの第1戦。PKで1失点はしたが、相手の至近距離からの強烈なシュートをがっちりと止めるなど、シュートストップでさすがのプレーを見せた鈴木は、「久しぶりの試合としては自分なりにできているシーンも多かった」と自信をつかんで第2戦に臨んでいた。

 この日は2失点したセットプレーの場面で前に出てボールに触れない場面があるなど課題も見えたが、「攻撃の部分でボランチの選手にうまくパスを付けるなど、いいシーンもあった」と手ごたえも得ている。

 後半アディショナルタイムのCKの場面では「自分から『上がっていいか』とベンチに確認して、監督からも『上がれ』ということだった」と攻撃参加し、威圧感を与えた。槙野のゴールを目の前で見て、「普段は一番後ろから見ているが、今回は目の前でゴールが決まったので、いつもと違う喜びもあった」と言った。

 これで準決勝進出が決定。その先には決勝がある。「決勝の舞台は埼玉スタジアム。ここ数年、レッズがいない埼スタの試合を見てきているので、レッズが決勝の舞台に立って優勝する姿を届けたい。今日の勝利は非常に価値があるものだと思う」と力強い視線で前を見つめていた。

(取材・文 矢内由美子)
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