beacon

森保監督がオマーン戦を反省「もっと意思統一できる絵を持たせないといけなかった」

このエントリーをはてなブックマークに追加

オンライン取材に応じた森保一監督

 カタールW杯アジア最終予選第2戦・中国戦(7日・ドーハ)を控える日本代表森保一監督が6日、報道陣のオンライン取材に応じた。黒星スタートとなったオマーン戦(●0-1)後、ミーティングでは選手たちに対して自らの反省点を語ったという。

 オマーン戦では4-3-1-2のシステムで中央を締めてきた相手に対し、森保ジャパンがこれまで生命線としてきた中央突破が機能せず、スペースが空いていたはずのサイドも有効に使えなかった。その結果、ゴールが奪えず焦りが出てきた後半43分、サイドを崩され失点を喫して0-1で敗れた。

 森保監督は「海外組が多い中、体力面やフィットネスの部分で彼らが本来持っている100%ではない中、現状の100%を出して戦う、どう戦術に活かしていくかがオマーン戦の反省として伝えた」と前置きした上で「私自身の反省」にも言及した。

「海外組はプレシーズンでたくさん戦術の部分を学ばないといけない、インプットしなければいけない中、代表に来て代表でのコンセプトにスライドする、合わせていく。また国内組もシーズンを戦ってきている。与えられた準備期間の中で、ギャップを埋めるという部分では、もっと選手たちに絵を持たせて、意思統一できる絵を持たせてあげることをもっとやらないといけなかった」。

「選手たちには選手ができることを準備してほしいと伝えたが、すべて監督の私が準備期間から試合に向けてという点で、役割として責任を持ってやらないといけないところ。結果に反映されなかったのが自分の責任だと思っている」。

 そう悔やんだ指揮官は「私自身も反省があるし、選手たちにもそう伝えた」と述べ、選手との立ち話やミーティングで反省点を語ったことを明かした。

 その上で「最終予選ということでこれまでと違った強度の高さがあるので、そこはさらにこの結果を踏まえて、強度を上げていかなければいけない」と指摘。「選手、チームとして甘く見ているわけではないが、対戦相手を上回っていくために相手のモチベーションや準備を上回っていく必要があると共有した」とオマーン戦後の教訓を振り返った。

 こうした反省点が7日の中国戦で活かされるのか

「われわれも最終予選の厳しさを認識しているし、カタールW杯に進んでいく目標を持っているが、相手があっての戦い。相手が日本をすごく分析していて、モチベーションも高く、死に物狂いで挑んでくる中、その上を準備しないといけないという意味では次の試合から相手を上回っていけるようにしないといけない」。そう語った指揮官にとっても試される一戦となる。

(取材・文 竹内達也)
●カタールW杯アジア最終予選特集
●カタールW杯各大会予選一覧

TOP