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伊東純也「絶対にああいう思いはしたくない」指揮官との意見交換経て中国戦へ

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日本代表MF伊東純也(ゲンク)

 カタールW杯アジア最終予選を黒星発進し、早くも窮地に追い込まれた森保ジャパン。オマーン戦で唯一の決定機を導いた日本代表MF伊東純也(ゲンク)は「絶対にああいう思いはしたくない」と覚悟を語り、翌7日に控える中国戦を見据えていた。

 伊東はオマーン戦の前半28分、DF吉田麻也からのロングフィードに抜け出し、ペナルティエリア内でビッグチャンスを迎えたが、決定的なシュートは相手GKの正面。唯一とも言える決定機を決め切ることができなかった。

 チーム全体として低調なパフォーマンスだったため、裏への抜け出しから好機をつくった伊東に全ての責任を押し付けることはできない。だが、伊東はあえて自らに矢印を向けていた。

「麻也くんからのシーンがあったけど、苦しい試合でも一本決められるような選手になりたい。前の選手がゴールに絡む活躍をしないといけないし、自分の責任というか自分の仕事だと思っている。得点に絡んで後ろを助けてチームを勝たせるという働きをしないといけない」

「良い体勢で受けられることが少なかったけど、相手が来ている場面でもかわして仕掛けることができたなと映像を見ていて思った。消極的というか、空いているところにパスをしていたが、もっと貪欲に仕掛けても良かったなと思った」

 試合全体を通しても「中を締められたのもあるけど、もっと積極的に仕掛けても良かった」と自らのプレー選択を悔やんだ伊東。「仕掛ける場面が少なかったので、無理な体勢でも貪欲に仕掛けていこうという意識でいる」と引いた相手を崩すべく、改善を誓った。

 オマーン戦後、伊東は森保一監督と「攻撃と守備のポジショニング」について意見交換を行ったという。

「個人的にも話したけど、自分たちの良さが出せなかったのはあるし、個人としてもサイドに張るのか中に入ってやるのかがはっきりしなかったので、そういうところを話した。より自分の良さを出せるようにしたいし、それがチームにもつながる」。

 そのようなすり合わせはボランチのMF柴崎岳(レガネス)とも行い、「動き出せるようにするから見てほしいと言った」。所属先のゲンクで絶対的な地位を築いてきた28歳は、森保ジャパンでもますます存在感を高めていることをうかがわせた。

 翌日に迫る中国戦は勝利が義務付けられる一戦。伊東は「一つ一つがW杯につながる試合で、オマーン戦は相手が対してくる中でも自分たちが上回ってやっていかないといけない試合だった。絶対にああいう思いはしたくないので、勝てるように準備していきたい」と決意を示した。

(取材・文 竹内達也)
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