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長谷部誠のリベロ役を廃止?フランクフルト新監督「ハーランドとマッチアップさせるのは…」

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フランクフルトのMF長谷部誠

 ブンデスリーガ1部フランクフルトオリバー・グラスナー監督が、元日本代表MF長谷部誠の起用法について説明した。

 今季からグラスナー新監督を迎えたフランクフルトだが、未だ白星はなし。DFBポカール1回戦では3部クラブ相手に敗退を喫すると、リーグ戦ではドルトムントに2-5と大敗。続くアウクスブルク戦とビーレフェルト戦はそれぞれ引き分けている。

 近年は3バックをメインに戦ってきたフランクフルト。しかし、グラスナー監督がこのフォーメーションを公式戦で選択したのは、長谷部が唯一先発したドルトムント戦の前半のみ。ドイツ誌『キッカー』のインタビューで、オーストリア人指揮官はその理由について「4-4-2で攻撃する場合、各選手の役割がより明確になるからだ」と返答。以下のように続けた。

「ドルトムント戦の前半は3-4-3でプレーしたが、縦横に動き続けるトルガン・アザールに手を焼いた。プレッシャーをかけることができなかった。3-4-3だと、たくさんの選手たちがまだマン・ツー・マンの観念が強すぎて、なかなか前方へ向かおうとしないんだ」

「(前方に向かえば)チームメイトが自分の背後のスペースをカバーしてくれるという確信がなければいけない。だが、そのような信頼やオートマチズムが足りなければ、ためらってしまい、消極的になってしまうものだ」

 新選手が夏の移籍市場の遅い段階でチームに加わったことも、4バックを選ぶ判断につながったと話す同監督。記者に唯一3バックで臨んだドルトムント戦でなぜ長谷部を最終ラインの中央に置かなかったか問われると、このように説明した。

「マコトをアーリング・ハーランドとマッチアップさせるのは無理があるからだ。だからシュテファン・イルザンカーが後ろでプレーし、マコトが中盤でプレーした。マコトはファンタスティックなフットボーラーであり、絶対的な模範を示すプロ選手。アウクスブルク戦でも1人目の交代で送り込んだ」

 現在37歳の長谷部は、今年春にフランクフルトとの契約を来夏まで延長。新監督を迎え、多くの新戦力が加わった中、昨季は「チームの頭脳」とも呼ばれた大ベテランはこの先、新体制の下でどれほどの出場機会を得られるのだろうか。

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