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クラブW杯の日本開催中止が正式決定! 観客数制限など「制約がある中での開催は非常に困難」

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前回大会王者のバイエルン

 日本サッカー協会(JFA)は9日、クラブワールドカップの日本開催を取りやめることが決まったと発表した。

 2021年のクラブW杯は当初、6月から7月にかけて中国で行われる予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大によって開催地とスケジュールが変更。昨年12月の国際サッカー連盟(FIFA)評議会により、日本で12月に開催することになっていた。

 JFAは中止に際して「JFA創立100周年の記念事業の一環としての位置づけもありましたが、現時点において、年末の新型コロナウイルス感染の状況を予測し難く、また、観客の人数制限等の様々な制約がある中での開催は非常に困難であるとの結論に達しました」と説明。代替開催地は決定次第、FIFAから発表されるという。

 JFAの須原清貴専務理事は9日に行われた理事会後のオンラインブリーフィングでもこの件に言及。「大きな懸念要因、リスク要因はさまざまな角度からある。有観客になった場合、世界中から集まるお客様の安全がどう確保できるのか。入場者の制限が残る場合、大会全体の収支をどのようにコントロールできるか。いろいろな要因を挙げてFIFAと協議をしてきた」と経緯を明かした。

 その上で「リスクが非常に大きいということで、日本での開催はいったん見合わせる」と明かし、「いろんなことがもっとクリアになったタイミングで決断できればベストだったかもしれないが、いろいろな準備が必要なので、この時点で決めなければならなかった。残念な決定だが、前向きに持っていけるようにがんばりたい」とコメントした。

(取材・文 竹内達也)
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