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手倉森監督「苦しい中で蓄えた我々の底力」仙台の12試合ぶり勝利喜ぶ

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[9.12 J1第28節 G大阪2-3仙台 パナスタ]

 ベガルタ仙台が12試合ぶりに勝利を挙げ、降格圏脱出に望みをつなぐ勝ち点3を手にした。今夏長崎から加入したFW富樫敬真がJ1で3年ぶりのゴールを含む2得点。G大阪に2度追いつかれたが、FW西村拓真の決勝ゴールで打ち合いを制した。

 試合後、手倉森監督は「2度追いつかれたときに、選手たちがひるむことなく3点目を取りにいったことが非常に良かった」とチームを称えた。

「J1残留への“描き”というのをみんなでもって、その描きはストーリーだと、そのストーリーにしっかりみんなでのっていこうという話をした。ガンバのストロングとウイークをしっかり整理した中でゲームコントロールしつつ、先手先手をとってゲームを進められたことが良かった」

 一進一退のシーソーゲームだった。仙台は前半37分、DF蜂須賀孝治が高精度のクロスを供給し、冨樫がヘディングシュート。これが右ポストを叩いてネットを揺らし、先制に成功した。その2分後に追いつかれたが、前半42分にはMF加藤千尋がFKを獲得。MF上原力也が右足で鋭いクロスを入れると、またも冨樫が強烈ヘッドで押し込んだ。

 再び先行したが、後半15分にはPKを決められ、2-2に追いつかれる打ち合い。それでも、みたび仙台が前に出た。後半34分、西村がドリブルで持ち上がると、相手をかわし、鋭い右足ミドルでネットを揺らした。値千金の決勝ゴール。打ち合いを制した仙台にとっては、5月26日の名古屋戦(○1-0)以来、12試合ぶりの勝利となった。

「こういう状況に立たされて出てきた力っていうのが、これまで苦しい中で蓄えられた我々の底力。これから残された試合でその底力を全部発揮しなければいけない、という話をした。点を取れていなかったFW、アタッカー陣が鬱憤を晴らせたし、これからみんなその気になって力を出してくれると思う」(手倉森監督)

 降格圏に沈む仙台は勝ち点を22に伸ばし、19位から18位に浮上。残留圏の16位清水とは勝ち点4差に追い上げた。18日の次節はその清水、25日は17位徳島と、順位が近いチームとの対戦が控えている。指揮官は「絶対に食ってやるんだという想いでやっていきたい」と残留を誓った。

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