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デル・ピエロ氏がC・ロナウドを分析「ユーベでの問題はスーパースターの周りに」

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アレッサンドロ・デル・ピエロ

 元イタリア代表FWのアレッサンドロ・デル・ピエロ氏が、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』のインタビューに応じ、古巣ユベントスについて分析した。

 昨シーズン、アンドレア・ピルロ指揮下で4位フィニッシュし、9年にわたって君臨したイタリア王者の座から陥落したユベントス。今夏、過去にセリエA5連覇を果たしたマッシミリアーノ・アッレグリが指揮官として2年ぶりに復帰し、チームの再建を目指す。しかし新生ユベントスは、開幕戦から1分2敗で暫定16位と大きく出遅れている。デル・ピエロ氏は、移籍市場最終日のポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの退団に言及しつつ、古巣について持論を展開。3年前に世界最高峰の選手を獲得したものの、チームとしての成長が見られなかった点を惜しんだ。

「現実に向き合うべきだ。C・ロナウドは明らかに残留を望んでいなかった。一方で、これほど負担の大きい給料を支払わなくて済むならば(クラブにとっても)明らかに都合が良いものだったはずだろう。ただ、C・ロナウドはフオリクラッセ(規格外の選手)であり、(当初は)獲得すべき選手だった。むしろ問題は、スーパースターを取り囲むチーム全体の成長が見られなかったことだろう。クリスティアーノのパフォーマンスと、ユベントスのパフォーマンスをほぼ切り離して評価することが多かったが、それは暗に何かが機能していないことを意味していたのだろう」

「ヨーロッパの大会における結果は、レベルに見合ったものではなかった。しかしマンチェスター・シティがまだ、チャンピオンズリーグで優勝経験がないことを考えると、常に投資が優勝に結び付くわけではないことが分かる」

 最後にデル・ピエロ氏は、ユーベ指揮官に期待を寄せつつ、ある程度の時間が必要であることに理解を示した。

「私はアッレグリが好きだ。アイディアがあるように見える。しかし奇跡を起こすことはできない。彼が一番に、ユーベの問題が指揮官だけによるものではないことを知っているはず。やるべき仕事はロッカールーム内やピッチ内で山ほどある」

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