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日体大柏は選手権千葉2回戦で流経大柏と対戦する厳しい組み合わせも、柏内定DF土屋主将「逆にチャンス」

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柏レイソル内定の日体大柏高DF土屋巧主将は選手権でチームを引っ張る働きを期待されている

 柏レイソル内定が発表された日体大柏高(千葉)DF土屋巧主将(3年)は、10月16日から全国高校サッカー選手権千葉県予選に臨む。1回戦で野田中央高と対戦。勝てば、プレミアリーグ勢で優勝候補筆頭のシード校・流通経済大柏高と2回戦で激突する組み合わせだ。

 日体大柏は今年、関東大会予選(プレミアリーグ勢の流経大柏と市立船橋高は不参加)で優勝。6月の関東大会でも怪我の土屋を欠く中で準優勝したが、その5日後にスタートしたインターハイ予選で先を見据え過ぎた部分もあって初戦敗退を喫している。

 その悔しさも胸に臨む選手権の組み合わせは厳しいものになったが、土屋は「2回戦で流経と当たるトーナメント。僕はそのトーナメントが逆にチャンスだと思っていて、この組み合わせで良かったのかなというのがあります。まず1回戦目でしっかり勝って、先を見ずに一つ一つ全員で戦っていく」。

 柏の練習参加時はボランチとしてプレーした土屋だが、日体大柏では最終ラインの中央でプレー。対人プレーの強さや修正能力を発揮する一方、柏の布部陽功GMが「攻撃は両足のキックが長短、緩急と正確なボールが出せる」と評する部分も特長だ。

 日体大柏の根引謙介監督は土屋に対し、「(選手権予選では)チームの攻守の中心として引っ張ってもらいたいというのが一番ですね。彼のパフォーマンスでチームも全然変わってくるので、高いレベルでチームを引っ張って行ってもらいたいです」と攻守の中心としての活躍に期待を寄せた。

 柏の練習参加を経て最も変化させることができたと実感しているのが、コーチングについてだ。土屋は「一番成長したところは喋る、仲間に伝える声の細かさ。僕、(柏で)ボランチやってCBの選手とかから声を掛けてもらったんですけれども、すごく的確で分かりやすくて自分もやりやすかったので、自分のチームに戻ってやってみて、自分のところに誘いこんでとれたりしたので声のところは成長したと思います」と手応えを口にする。

 以前は、前方の選手に掛けていた言葉は「右に一枚いる」のようなシンプルな言葉であとはほぼ仲間任せ。だが、「レイソルの選手たちは立ち位置まで『もっと右、もっと右、ストップ!』とか。後ろの選手が決めてくれる」。その細部までこだわる声が日体大柏の力も高めている。

 夏休みは一週間連続で2部練習というキツイ日程も全員で乗り越え、「また一回り強くなってきているな」と実感。「今まで3年間でやってきたものを最後の大会で全部出せるようにやっていきたい」という土屋は、個人としての目標に続き、チームとしての目標も達成して日体大柏を卒業する。

(取材・文 吉田太郎)
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