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鈴木優磨の残留は「すごく良いニュース」…STVVの立石敬之CEOが語る今夏の移籍市場

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今夏の移籍が取り沙汰されていたFW鈴木優磨

 ベルギー1部シントトロイデン(STVV)の立石敬之CEO(最高経営責任者)が夏の移籍市場を振り返り、その中でFW鈴木優磨の残留についても触れている。

 クラブが16日に公式チャンネルで公開したインタビュー形式のビデオでは、立石CEOやダビド・メーカース会長、アンドレイ・ピントSD(スポーツディレクター)の3人がそれぞれ今夏のマーケットについて言及。立石CEOは、「まず今年の移籍市場についてはEUROやオリンピックの影響をすごく受けました。特に私たちSTVVに関しては、リベラト・カカチェや橋岡大樹、林大地も合流が遅れました」と認めつつ、次のように強調した。

「私たちは6人の新戦力を迎えました。アブバカリ・コイタ、林、それから原大智、ドイツから来たトニー・ライストナーとロベルト・バウアー、ロッコ・ライツですね。昨季は厳しい時間を過ごしたので、今季は同じようにならないように、そういった意味で監督と強化部がしっかりコミュニケーションとって、良い準備を進めていると思います」

 ドイツ人のベルント・ホッラーバッハ氏を新監督に迎えたSTVVだが、同CEOは補強にあたって「事前に情報交換をしながら、監督の求めているサッカーに合う選手、それからポジションを総合的に判断します」と説明。「今回、強化部のアンドレイ・ピントもそううですけど、監督はやはりリーダーをすごく求めていましたので。年齢的な構造上、私たちは昨年若いチームでした。経験がないということも言われていましたけれども、そういったところを配慮しながらの編成となりました」とも明かしている。

■エース鈴木の残留に…

 また、立石CEOは移籍報道が続いた鈴木についてもコメント。昨季17得点を記録し、今夏のステップアップを目指すことを公言していたアタッカーは、フランスやドイツ、イタリアやスペイン、スコットランド、さらにベルギー国内の強豪クラブからの興味が伝えられるも、結局移籍に至らず残留へ。現地では、移籍市場が幕を閉じる前に開幕を迎えたシーズンで、鈴木が試合への出場を拒否していたとまで報じられている。

「鈴木優磨選手のことが、報道で色々なうわさも含め流れていたと思います。それについては彼の希望を優先してあげようという私たちの思いもありましたけれども、最終的には残留、1シーズンまた一緒に戦うということになりました。私たちにとってすごく良いニュースだと思います」

 ビデオでは、メーカース会長がコロナ禍の影響で「400万ユーロ(約5億2000万円)を抱えている」とも指摘。一方、立石CEOいわく、ほかの選手の売却により鈴木を手放さなければならない状況は回避されていたとのこと。「ファイナンシャルのところで、報道でも心配される声がありましたが、(スパルタク・モスクワに移籍した)マクシミリアーノ・コーフリース選手は予期せぬトランスファーだったんですけれども、我々にとって財政的にサポートを受けるだけの金額をいただきました。そういう意味で、鈴木選手が残留したことも可能にしたと、そういう風に思っております」とも述べていた。

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