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「引き出してくれた」スルーパスでMF青山が広島の先制点をアシスト

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攻守で輝きを見せた広島MF青山敏弘

[9.18 J1第29節 柏0-3広島 三協F柏]

 まさに急所をつく、キラーパスだった。中盤でボールを受けたサンフレッチェ広島のMF青山敏弘は、背後の動きを取ろうとしていたFWドウグラス・ヴィエイラに合わせてスルーパスを送る。

「感覚としてはオフサイドにしたい。ここ数試合ではできていた」と柏DF古賀太陽が広島の1点目の対応を振り返ったように、柏守備陣としてはオフサイドを狙っていた。しかし、それを上回るプレーで決定機を創出したのが広島のコンビだった。D・ヴィエイラはGKの上に浮かせて、ボールをゴールへと流し込んだ。「いい動き出しをして、(パスを)引き出してくれました」。青山は柏最終ラインの背後を取ったFWのプレーを讃える。

「どの試合でも、あれくらいのスルーパスは出せる」。城福浩監督にとっては、想定内の活躍だ。「あのタイミングでパスが出てくるとみんなが感じられれば、引き出しは増えてくる」と受け手に期待を寄せた。

「チームとしても待っていました」(青山)という点取り屋。広島でハットトリックが記録されたのは、2015年8月29日にFWドウグラス(現神戸)が記録して以来、6年ぶりのことだ。

「4点目を取れるシーンがあった」と指揮官は課題を挙げたが、収穫だったのは「失点ゼロでおさえたこと」。無失点はホームでの柏戦(○1-0)以来、9試合ぶりだ。「失点ゼロで抑えたことと、最後まで締まったゲームをできたこと。これはチームとして大事にしたい」。広島の次戦は22日、ホームでセレッソ大阪を迎え撃つ。

(取材・文 奥山典幸)
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