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[関東]順天堂大連勝で首位に4差、左手骨折から復帰の樋口堅大が決勝点

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前半20分、樋口堅大が決めた先制点が決勝点になった

[9.19 関東大学L1部第16節 順天堂大1-0慶應義塾大 味フィ西]

 順天堂大は前半20分、右サイドを強引に突破したMF小林里駆(2年=FC東京U-18)がゴールライン上からマイナスに折り返すと、MF樋口堅大(2年=大津高)が落ち着いて蹴り込む。「里駆が頑張って繋いでくれた。自分は蹴るだけでした」。後半14分に左足を痛めた影響で途中交代したが、決勝点を決めたことで試合後は笑顔が絶えることはなかった。

 ルーキーイヤーの昨年も10試合に出場。2年目の今季も春先から好調で、レギュラーポジションを確保した。しかし前期最終節の駒澤大戦の前半途中に左手を負傷して交代。骨折で手術を余儀なくされ、1か月ほどグラウンドにも行けない時期を過ごした。

 チームは当時、天皇杯でFC東京を破るなど、快進撃を続けていた。天皇杯3回戦の群馬戦を控えていた時期ということもあり、悔しさは倍増した。それでも安静期間に自チームやプロクラブの試合映像をたくさん観ることで、「チームにどういう存在が求められているのか」「どういう役割を自分がしていけばいいのか」といったことを再確認することができたと振り返る。

 目標とする選手は川崎フロンターレのMF脇坂泰斗。「止める蹴るが上手い。シャドーで同じポジションなので見習う部分があります」とプレーを見て勉強しているという。復帰3試合目で挙げた今季2ゴール目。離脱期間中にアップグレードに成功した2年生アタッカーが、連勝で首位に勝ち点4差と迫った順大をさらに上位へと引き上げる。

(取材・文 児玉幸洋)
●第95回関東大学L特集

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