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人種差別被害のミランGKが訴え「差別された最初でもなければ最後でもないだろう。2021年になぜ起こる?」

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人種差別被害を受けたミランGKマイク・メニャン

 ミランのGKマイク・メニャンが19日のセリエA・ユベントス戦で人種差別被害を受けた。21日、自身のツイッター(@mmseize)で伝えている。

 ミランは19日にユベントスと対戦。前半4分に先制を許したが、後半はペースを握り、後半31分にはFWアンテ・レビッチが同点ゴール。1-1で痛み分けに持ち込んだ。

 ミランの守護神メニャンへの人種差別は試合前に起こっていたようだ。イタリア『ガゼッタ・デロ・スポルト』によると、メニャンがウォーミングアップをしている最中にユベントスのサポーターから差別的発言を投げ掛けられたという。同紙では、ユベントスがカメラの映像を活用し、差別した人間の特定を行っていると伝えている。

 問題として取り沙汰されるが、決してなくなることがない人種差別。メニャンは自身のツイッターで物申す。

「日曜の夜、アリアンツスタジアムでユベントスのファン数名から人種差別的な侮蔑を受けた。何を言いたいんだ? 人種差別は悪いことで、ユベントスのファンが愚かだと伝えたいのか」

「私は差別を経験した最初の選手ではないし、最後の選手にもならないだろう。単独の事件として見ている限り、歴史は何度も何度も繰り返す」

「サッカースタジアムで人種差別と戦うために、どうすればいいのだろうか。効果はあるのだろうか。私はいま、あらゆる差別に反対するリーダーになるために努力をしているクラブに所属している。しかし、私たちはもっと努力をしなければいけないし、サッカーそのものよりも大きな社会問題として、全員が団結しなければいけない」

「動物のように侮辱する言葉を耳にしたときの気持ちはわかるだろうか。私たち家族は、なぜ2021年にこのようなことが起こり続けているのか理解できない。そのことをわかっているだろうか」

「私は人種差別の“犠牲者”ではない。私はマイクだ。黒人であることに誇りを持ち、立ち上がる。変化が起きるまで声を挙げ続ける」

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