[9.22 J1第32節 鹿島1-2川崎F カシマ]

　苦しみながらも、土壇場で試合をひっくり返した。川崎フロンターレはFW宮城天の劇的なゴールで逆転勝ち。途中出場の2選手が得点を奪い、鬼木達監督は「総力戦で戦っているので、スタートの選手もサブの選手も、本当にいい仕事をしてくれた」と勝利をもぎ取ったチームを称えた。

　後半16分に鹿島に先制を許し、主導権を握られる時間帯が続いた。なかなか流れを引き寄せられなかったが、古巣戦のMF山村和也が投入後すぐにゴールを奪取。そこから押し返すと、終了間際にドラマが待っていた。

　1-1で迎えた90+4分。宮城がPA右手前から右足を振り抜くと、無回転の強烈なミドルシュートがネットに突き刺さり、土壇場で逆転に成功。「何もできていなかったのでシュートを打たないとダメだと思っていた。打ってみようという感覚で打ったら、たまたま入ってラッキーです」と謙虚にコメントした宮城。待望のJ1初ゴールを、劇的な形で奪ってみせた。

「チャンスがあっても決めきれない時が多くて、決めないといけないという気持ちはずっとあったんですが、焦っても入らない時は入らないし、入る時は入る。きょうは入る日だったということで、次からはしっかり内容を含めて改善していきたい」

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