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“哲学”か“勝利”か…バルセロナでの論争にレアル・マドリー指揮官アンチェロッティが見解「良いプレーとは何だ? 」

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 レアル・マドリーを率いるカルロ・アンチェロッティ監督が、バルセロナについて言及した。スペイン『マルカ』が伝えている。

 ラ・リーガでは、5試合を終えてレアル・マドリーが勝ち点13で単独首位に君臨。第6節を一足早く消化したアトレティコ・マドリーが暫定首位に浮上したが勝ち点14、セビージャとバルセロナは消化試合が一つ少ないがともに勝ち点8と、有利なポジションにつけている。

 レアル・マドリーは、22日の第6節で日本代表MF久保建英を貸し出しているマジョルカと対戦。アンチェロッティ監督は前日会見にて、今季ここまでリーグ戦4試合68分間のプレーにとどまっているマルコ・アセンシオについて語った。

「マルコ・アセンシオやイスコ、ルカ・ヨビッチがプレーしていないことに満足していないのは普通のことだし、それは良いことだ。だが、彼らはしっかりとトレーニングを積んでいる。アセンシオ、イスコ、ヨヴィッチは出場時間を得ていくはずだ」

 さらに、週末の試合からの過密日程を考慮して「(週末に)出場した選手たちのコンディションを見極めなくてならない。いくつかの変更も考えているが、まずはトレーニングを見る必要がある」とターンオーバーしていく可能性を示唆した。

 良いリズムでシーズンを戦っているレアル・マドリーだが、一方で永遠のライバルであるバルセロナはここまで2勝2分け。特に20日の第5節ではグラナダに早々の先制を許し、終了間際に哲学を捨てたパワープレーから同点弾を奪取して辛くも1-1のドローに持ち込むにとどまった。

 『マルカ』によれば、バルセロナでは“勝利”と“哲学”のどちらが重要かという議論が巻き起こっているという。そのことについて問われたアンチェロッティ監督は苦笑しながら以下のように返答した。

「良いプレーをすれば勝利するチャンスが広がる。だが、良いプレーとは何だろう? それは良いディフェンスをすることかもしれない。私にとって重要なことはバランスだ。ボールを持っていようとなかろうと上手くやるというバランスだよ」

 結局、アンチェロッティ監督は「スタイルに関しては、それぞれの監督がクラブの歴史や選手層を考慮して仕込んでいくしかない」と結論。マネジメント能力に優れた指揮官らしく、火に油を注ぐことなく他者を尊重した一般論に落ち着いている。

 また、バルセロナではロナルド・クーマン監督の解任論が高まっているが、それに関連する質問にも「どのチームもシーズンのどこかで問題を抱えるものだ」と語るにとどめた。
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