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日章学園はインハイ登録外の1年生FW田上遼馬が躍動中。泥臭く身体張り、Jユース勢から2戦連発!

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日章学園高の1年生FW田上遼馬は2戦連発

[9.23 高円宮杯プリンスリーグ九州第5節 熊本ユース 2-3 日章学園高]

 九州の強豪校の1年生が戦う「球蹴男児U-16リーグ」で、得点ランキング独走の13得点。原啓太監督が「球蹴男児リーグでだいぶ点を取って上に上がってきました。競り合いとか球際で強くて、ボールが収まる。あと下手くそなんですけれども、シュートを強引に打つとか、シュートまで持ち込んでいるので、シュートは相当打っていますね」というFW田上遼馬(1年=日章学園中出身)が、日章学園高(宮崎)に新たなパワーを加えている。

 インターハイは登録外。「自分と同学年の2人が入って試合にも出たりしていて、宮崎県で映像を見ながら悔しい思いをしたりしたので、それが今出せているので良いかなと思います」というFWはインターハイ後にスタメンに抜擢されると、プリンスリーグ九州再開初戦の福岡U-18戦、熊本ユース戦で2試合連続ゴールを決めている。

 この日は0-2の前半36分にFW葭岡遥来(3年)の左クロスをニアで合わせて流れを変えた。「前節も遥来君からのクロスで決めていて、ここらへんに来るというのは大体分かっているので、あとは自分で体ごと入っていって触るだけという感じです。クロスも、入れば1点というクロスを上げてくれるので信じて飛び込んでいる」。課題だったという1タッチシュートで成果。加えて、その献身的なボールキープや守備での健闘が光る。

「前線で収めるところだったり、みんながキツイ時に前線から守備に行って相手に蹴らせて拾ってもらうという動きは自分の強みとしてもあるし、年が上の人でも通用すると思える部分なので、そこはどんどん出していきたい」

 日章学園は期待の1年生SB藤本晃士がインターハイで大怪我を負い、長期離脱。だが、新たな1年生はチームに攻守両面で貢献するつもりでいる。FWとして出場しているだけに、ゴールに繋がるプレーを継続する考えだ。

「今まで課題だった1タッチゴールができているのは良いと思うんですけれども、自分で打開していく力も必要だと思うので、1タッチゴールも狙いつつ、PAの近くとか自分で打開していく力をつけていきたいです。(選手権は)去年とかも他チームで1年生から出ている人がいて活躍したりしている。自分も同じような活躍をして色々な代表活動や選抜に呼ばれるプレーをしたいです」。東京五輪での奮闘が印象的だったU-24日本代表FW林大地(現シントトロイデン)のようなプレーを表現することも目標。“日章のビースト”へ、自身を磨いて成長し、チーム内外から認められるFWになる。
 
(取材・文 吉田太郎)
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