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「交代枠ないからやるしかねぇ」足をつっていた川崎F知念慶、90+4分に魂の劇的決勝ゴール

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決勝ゴールを挙げたFW知念慶

[9.26 J1第30節 川崎F2-1湘南 等々力]

 約4か月ぶりのホームゲームは劇的な幕切れとなった。90+4分にFW知念慶が魂の決勝ゴール。川崎フロンターレに土壇場で勝利をもたらした。

「70分くらいから足をつっちゃって。そのあとに交代カードを使い切っちゃったので、もう余力を残さずに出し切ろうと思って走り切ったことが得点につながった」

 4-4-2でスタートした試合は湘南にペースを握られたが、後半開始と同時に3枚替えを行い、4-3-3にシステムを変更。徐々に押し返すと、後半21分、DF旗手怜央のヘディングシュートでネットを揺らし、1-1に追いついた。知念は足をつっていたが、後半29分、最後の交代枠で鬼木達監督が下げたのはDF山村和也だった。

「『交代枠ないんだからやるしかねえ』と思って、足が持つ限り、走ろうと思いました」

 1-1のままアディショナルタイムに突入すると、最後にドラマが待っていた。90+4分、MF家長昭博がクロスを供給すると、ゴール前に走り込んだ知念がヘッドで合わせ、逆転ゴール。得点後は右足を抑えて苦悶の表情を見せながらも、土壇場で勝利を呼び込んだ。

「アキさんがあの体勢で持った時に、ファーのあの位置にボールが来ると思ったので、そこに全力で飛ぶことだけを考えて、最後の余力を全部使ってジャンプしたゴールだったと思います」と知念。鬼木監督は「ゴールの姿勢がある時の彼は止まらないイメージ。タフなゲームになった時に戦える選手なのですごく信頼しているし、期待もしている」と活躍に目を細めた。

 終了間際の「90+4分」に決勝ゴールを奪い、土壇場で逆転に成功する劇的な展開は、22日の鹿島戦から2試合連続だ。過密日程の中、苦しみながらも4連勝。チームは勝ち点を75に伸ばし、2位横浜FMとの勝ち点を9差に広げている。残すは8試合。王者は強さを取り戻し、連覇へと前進している。

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